第46回全国木材産業振興大会 宣言決議

東日本大震災・原子力発電事故により、被災地域、被災者そして我が国の経済社会は極めて深刻な事態に直面しており、国を挙げての復旧・復興の早期実現が緊急かつ最大の課題となっている。

木材は、国民のくらしや低炭素社会の実現に大きく貢献するものであり、また大震災の復旧・復興のための住宅等建築物の建設、様々な復旧工事などに不可欠な資材である。木材業界は、木材の一層の利用促進や安定的供給、地域経済の振興などに重要な役割を担っている。しかしながら、木材産業を取り巻く環境は住宅着工戸数の低迷等に伴う木材需要量の減少等により依然として厳しい状況にある。

東日本大震災の復旧・復興、林業・木材業界の明日の展望を切り拓くためには、地域資源を活かした復興、木材利用の促進・創出、消費者・需要者への安全・安心の木材供給体制の構築などに最大限の努力を払うことが必要である。

このため。次の事項について多用な連携の下に英知を終結して行動し、大震災復興、木材産業の創造的再興を図ろう。

  • 1.東日本大震災の復旧・復興のため、木材の需給安定と地域の木材を活かした支援対策の充実に取り組もう
  • 1.住生活空間、公共建築物、商工業施設などへの木材・国産材利用の大幅拡大、木質バイオマス活用の促進に取り組もう
  • 1.木材産業の活性化のため、経済対策、中小企業対策などの充実強化に取り組もう
  • 1.安全・安心のJAS製品、合法木材・木製品、乾燥材などの供給体制の整備や林業・木材産業の担い手の育成確保に取り組もう
  • 1.再生可能な「木材」の利用推進のための税制度・エコポイント制度などの拡充・導入に取り組もう

以上、宣言決議する。

平成23年10月19日

第46回全国木材産業振興大会

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