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日本木材学会 第9期研究分科会参加登録のご案内


   

他サイトもしくは別ウインドウを開くPDFファイル参加申込書

日本木材学会では、民間企業等とも連携して、木材の科学、利用技術など林産分野で関心の高いと思われる研究課題を取り上げ、これまで8期にわたり研究分科会による集中的な情報収集・検討を行い、その成果を取りまとめてきました。

この度、林産研究強化委員会では、「安心して住める環境共生社会の構築!」という共通テーマで、住宅、安全、環境、国産材、資源の有効利用というキーワードを組み合わせた5課題を提案し、調査・見学会・講演会などを経て、報告書をまとめ上げる5分科会からなる第9期研究分科会を立ち上げることになりました。活動期間は平成16年9月から平成18年4月までの約2年間を予定しており、民間企業の活力を大いに導入し、研究のための研究ではなく、木材関係研究者と木材事業者が一体となった売れる技術の視点での活動を展開することとしています。

技術開発なくして明日の木材産業はあり得ません、是非、ご参加をお勧めいたします。
参加申込は、平成16年9月上旬までとなっております。

 

第9期研究分科会 テーマ・内容・代表者

第一分科会「地産地消型ビジネスモデルを学ぶ」
代表者: 中尾哲也(島根大学)

国産材の利用は、量的にはかなりの蓄積があるものの、価格差を主因として、低迷している。国産材・地域産材を使うメリットを活用した地域産材利用の取り組みを積極的に行っているメーカーや利用を推進している行政が少なからずあることから、それらの事例を集め、紹介する。その中で、地域産材を使って経営が出来るのかとの問いに答えるため、地産地消に加え、外材との共存共栄、地域産材の輸出までの広範囲に渡り、現在から将来につながる経営の有り方や、それをバックアップする体制について、ケーススタディ的に検討を行う。

第二分科会「木質構造の防耐火性能とモデル設計」
代表者: 宮林 正幸(T・Eコンサルティング一級建築士事務所)

平成12年に施行された改正建築基準法の性能規定化により、木質構造による耐火建築物の実現が法規上は可能になった。しかしながら、わが国では耐火構造は火災終了後も崩壊しないことが求められ、燃え止まり設計が必要となるため、現在までツーバイフォーによるメンブレン型木質系耐火構造が認定されただけである。現行法規による木質系耐火建築物の問題点などを整理し、準耐火構造を含めた木質構造の防耐火性能に関する技術開発の方向とその可能性を考える。

第三分科会「木質材料と空気質」
代表者: 田辺新一(早稲田大学)

改正建築基準法が施行され、シックハウス問題が認識されるようになってきた。合板、繊維板などの木質建材からのホルムアルデヒド放散対策に関しては急速にF☆☆☆☆化が行われた。一方で、建築設計者や居住者は安心して使える材料として木質建材に注目している。本研究分科会では、関係研究者の協力も求めて、木質建材から発生するVOCの種類と特徴、接着剤などに関して最新データを検討し、木質材料の将来について考える。

第四分科会「木材接着のこれから」
代表者: 秦野恭典(森林総合研究所)

木質材料の利用は地球環境の保全に繋がっている。すなわち、木質材料の原料には小中径木や工場残材、建築廃材などが利用されており、森林資源の有効利用がなされている。そこには木材接着が不可欠であるが、その安全性が様々な方面から求められている。人間や地球環境に対して負荷が大きくてはいけない。具体的には、接着信頼性、接着耐久性、火災時の安全性、人間に対する安全性、さらにはこれらが廃棄される場合のリサイクル性と安全性などを考える必要がある。本分科会では森林資源の有効利用と接着の安全性等を中心に将来展望も視野に入れた木材接着のあり方を考える。

第五分科会「木質系廃材の現状と予測」
代表者: 高野 勉(森林総合研究所)

持続可能な資源である木材には、循環型社会の構築に不可欠なものとして、大きな期待が寄せられている。このような社会的要望に応えるため、木材の生産から廃棄、いわゆる川上から川下に至るすべての段階における資源の有効活用をめざして、木質系廃棄物のさまざまな利用法が模索されている。本分科会では、木質系廃棄物の利用可能量の現状と予測および用途別に要求される品質についてまとめ、さらに、利用技術の最新情報についても紹介する。

 

研究分科会の参加登録要領

前記の5つの研究分科会のうち、登録された分科会に参加できます。

1)1分科会に参加される場合は、参加登録費は、初年度5万円、2年間で10万円となり、2年分を初年度にまとめてお申込みいただけます。複数の分科会に参加される場合は、1分科会につき初年度3万5千円、2年分で7万円となります。例えば、3分科会に参加されますと、初年度は10万5千円お支払いいただくことになります。

2)参加申し込みは、別紙の申込書にご記入の上、下記宛に郵送下さるか、ファックスにてお送り下さい。さらに、平成16年度分の会費を下記の銀行にお振込み下さい。その際、2年分の会費を一括してお支払い下さるようご配慮いただければ幸いです。

(申込み締切り日) 平成16年9月上旬

(参加申込み先) 〒113-0023 東京都文京区向ヶ丘1-1-17 タカサキヤビル4F
           日本木材学会 第9期研究分科会 服部順昭
            Tel. 03-3816-0396、Fax. 03-3818-6568

(振込み先) 銀行名:UFJ銀行 本郷支店、普通預金口座 1142376
        名義人:日本木材学会 会長 川井 秀一

他サイトもしくは別ウインドウを開くPDFファイル参加申込書はこちらから (記入後,郵送またはFAXでお申し込みください)

 

情報掲載URL

他サイトもしくは別ウインドウを開くhttp://www.jwrs.org/office/bunkakai_9/9th_p1.html

他サイトもしくは別ウインドウを開くPDFファイル参加申込書(http://www.jwrs.org/office/bunkakai_9/9th_form.pdf)

 

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