第40回全国木材産業振興大会

〜築け「木づかい」新時代。めざせ、次世代、木の文化〜

 

宣言決議

 

昭和38年に第一回大会を東京で開催して以来、木材産業振興にかかる全国大会は今年で40回目の節目を迎え、その記念すべき大会を金沢で開催することとなった。

この間、木材産業を取り巻く環境は、国産材自給率が8割から2割へ、新築住宅着工が最盛期の三分の二になるとともに、需要の太宗をなす住宅産業の形態が様変わりし、また消費者の住宅・資材の性能に対する要求が高まるなど、木材産業の根幹に関わる、量と質の両面にわたる急激な変化に見まわれた。これに対応するため、木材産業に大きな課題が投げかけられている。

他方、「地球環境と健康に優しい『木づかい』」については、新たな応援団の登場など、さらに幅広く消費者に受け入れられる条件が整いつつある。

木材業界はこのような条件のもとで、21世紀における重要な資材の提供者であることを認識し、消費者に対して確かな情報の提供と安心・安全な資材を安定的に供給するために、不断の努力を積み重ねなければならない。

われわれは、記念すべき第40回の振興大会に当たり、次の優先課題に対して、多様な連携の下に英知を結集して行動し、「築け『木づかい』新時代。めざせ、次世代、木の文化」の創造の礎をつくろう。

 

 

1. 消費者と連携し、地球環境と健康に優しい「木づかい運動」を推進しよう

1. 「JAS製品」・原産地等表示木材の普及推進で、消費者へ確かな情報を届けよう

1. 木材産業の活性化に資する住宅減税を拡充しよう

1. WTO林産物関税を堅持し、違法伐採材の輸入を拒否しよう

 

以上、宣言決議する。

 

平成171019

第40回全国木材産業振興大会