TOP » 木を学ぶ » 木材Q&A » 木材関連Q&A » 2-2 木造住宅の安全性について » 2-2.1 阪神・淡路大震災で木造軸組工法住宅に大きな被害がでたと聞いていますが、木造軸組工法住宅は大地震に対して安全なのでし ょうか。
2-2.1 阪神・淡路大震災で木造軸組工法住宅に大きな被害がでたと聞いていますが、木造軸組工法住宅は大地震に対して安全なのでし ょうか。

2-2.1 阪神・淡路大震災で木造軸組工法住宅に大きな被害がでたと聞いていますが、木造軸組工法住宅は大地震に対して安全なのでし ょうか。

A1
  結論は、木造軸組工法住宅が他の工法の住宅に比べ地震に弱いということはあり
 ません。
  平成七年一月の「阪神・淡路大震災」では、21万戸にのぼる家屋の全半壊が発生
 しましたが、林野庁と建設省住宅局は共同で、木造住宅等の被害状況を把握し、そ
 の損壊状況と原因究明のとりまとめや講ずべき施策の検討等を行うことを目的とし
 て、「木造住宅等震災調査委員会」を設置しましたが、その調査委員会の報告書に
 よると
  [1]昭和56年に改正された現行の耐震基準に基づき適切な施工管理が行われたと思
   われる住宅等は、外見上は、被害がないか又は被害が軽微にとどまっているも
   のがほとんどであった。
  [2]比較的新しい木造住宅であっても、水平方向の力に対抗するための耐力壁の絶
   対量が少ない住宅や、二階建集合住宅、店舗併用住宅等で耐力壁が不均衡に配
   置されているもの等に大きな被害が発生している。
 とのことでした。

 2
  鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物であっても大きな被害を被ったのですが、数
 的に古い木造住宅が圧倒的に多かったので被害が目立ち、大きく報道されたことか
 ら、木造住宅が地震に対し弱いというイメージを持たれたのかもしれません。しか
 し報告書では、
  [1]妥当な構造計画
  [2]適切な材料の選定及び使用方法の認識
  [3]適切な施工管理及び工事監理
  [4]十分な維持管理・修繕
 をすることによって木造住宅の耐震性を確保することができるとしています。
  耐震性については構造の種類よりも、建て方に十分配慮することが重要と言えます。 

   
ページトップ