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ワシントン条約第13回締約国会合の結果概要(木材関係)について


 

 この度、林野庁木材貿易対策室から、ワシントン条約第13回締約国会合の結果概要(木材関係)について、別紙のとおり情報提供がありましたので、お知らせいたします。

 

 

平成16年10月20日

木材貿易対策室

 

ワシントン条約第13回締約国会合の結果概要

(木材関係)

 

1.   アジアのイチイ種:附属書U新規掲載(米国・中国共同提案)

(1)                          現在、附属書Uに掲載されているヒマラヤイチイ(抗ガン剤の原料が抽出される)の保護を強化するため、ヒマラヤイチイとの判別が困難なアジア地域のイチイ種を附属書Uに掲載する提案。

(2)                          我が国としては、日本のイチイが国際貿易により絶滅の危機に瀕するような状況にはないこと等から反対したものの、我が国と韓国以外に反対する国はなく、支持する国が多数であったことから、承認された。

(3)                          今後、これらの種を輸入する際には、輸出国の輸出許可証が必要となる。また、日本のイチイに関しても、輸出の際には輸出許可証の発出が必要となるが、国内取引には規制はない。

 

2.   ラミン:附属書VからUへの格上げ(インドネシア提案)

(1)                          現在、インドネシアのラミンが附属書Vに掲載されているものの、国際貿易により違法伐採が助長されていることから、附属書Vから附属書Uに格上げすることにより規制を強化する提案。

(2)                          マレーシアが自国内のラミンは持続可能に管理されているとして反対の立場を表明したものの、他に反対する国はなく、承認された。

(3)                          今後、ラミンを輸入する際には、インドネシア以外の国についても、輸出国の輸出許可証が必要となる。

 

3.   ジンコウ属、ジノプリス属:附属書U新規掲載(インドネシア提案)

(1)                          本提案は、現在マラッカジンコウのみが附属書Uに掲載されているところを、高級香料の原材料となる他のジンコウ属及びジノプリス属も附属書Uに掲載する提案。

(2)                          多様な形態(チップ、オイル、粉末等)で取引されるため税関実務上の問題があること等から反対する国もあったものの、支持する国が多数であり、承認された。

(3)                          今後、これらの種を輸入するためには、輸出国の輸出許可証が必要となる。

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