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書籍:わかりやすい樹種別乾燥材生産の技術マニュアル


   

2004(H16)年4月2日更新

 

書名:わかりやすい樹種別乾燥材生産の技術マニュアル
企画・編集:(社)全国木材組合連合会
発行:全国木材協同組合連合会
2004(平成16)年3月発行
体裁:A4版 109ページ
定価:3,000円(消費税込)

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プレカット化の進展や改正建築基準法、品確法の施行により、構造用製材に対する乾燥材や寸法精度の要求が一段と厳しくなってきており、品質・性能がますます重視される方向へ急速に進んでいます。

このような状況の中で、我が国における人工林は約1千ヘクタールに達しており、林野庁の森林・林業基本計画では、この貴重な資源の実現可能供給量の目標を2010年に2,500万m3とすることが策定されています。

この目標達成に向けた木材産業の課題としては、需要者ニーズに対応した品質・性能が明確な製材品の生産拡大等が挙げられます。

しかし、我が国においてもっとも蓄積の多いスギ材について言えば、心持ち柱は乾燥が難しいこともあって乾燥材の供給が進まず、他の資材との競合により需要の低迷が続いております。このため、各地でスギ材を中心に針葉樹の人工乾燥材生産技術の向上や低コスト化に向けた取組みが行われております。

全木連は、平成12年度から林野庁補助事業を実施して乾燥材生産の生産技術マニュアルおよびJAS製材品の普及マニュアル等を作成し、全国各地での講習会を通じて乾燥材、JAS製材品の普及促進に努めてきました。

平成15年度も林野庁補助事業「企画木材供給体制整備促進事業」を実施し、乾燥が困難なスギを筆頭にヒノキ、カラマツ、アカマツ、エゾマツ、ベイツガ等の用途別乾燥方法、さらには高品質の乾燥材生産のヒント、低コスト乾燥のためのヒント等を盛り込んだ「わかりやすい樹種別乾燥材生産の技術マニュアル」を作成いたしました。
(「はじめに」より)

目次:

T.乾燥材需要の増大と乾燥材生産の動向

1. 乾燥材需要の増大
2. 乾燥材生産の動向
3. 最近の木材乾燥技術の進歩
4. 地域別の動向
(北海道、岩手、秋田、群馬、長野、三重、岡山、愛媛、高知、熊本、宮崎)

U.樹種別のマニュアル

1. スギ

(1) 一般の構造用柱材の乾燥
(2) 役物の柱材の乾燥
(3) 梁桁材の乾燥
(4) 造作用の板材・平割材の乾燥
(5) 集成材ラミナの乾燥

2. ヒノキ

(1) 一般の構造用柱材の乾燥
(2) 役物の柱材の乾燥
(3) 造作用の板材・平割材の乾燥
(4) 集成材ラミナの乾燥

3. カラマツ

(1) 一般の構造用柱材の乾燥
(2) 梁桁材の乾燥
(3) 板材と平割材の乾燥
(4) 集成材ラミナの乾燥

4. エゾマツ

(1) 構造材の乾燥
(2) 板材・平割材の乾燥
(3) 集成材ラミナの乾燥

5. トドマツ

(1) 構造用材の乾燥
(2) 板材・平割材の乾燥
(3) 集成材ラミナの乾燥

6. アカマツ

(1) 構造用材の乾燥
(2) 板材・平割材の乾燥
(3) 集成材ラミナの乾燥

7. ベイマツ

(1) 構造用材の乾燥
(2) 集成材ラミナの乾燥

8. ベイツガ

(1) 構造用材の乾燥
(2) 集成材ラミナの乾燥

V.高品質の乾燥材を生産するためのヒント

1. 乾燥前にグループ分けをしよう
2. 製材した材はすぐに乾燥機へ入れよう
3. 乾燥機の点検は入念にしよう
4. 乾燥ははじめの操作が肝心
5. 乾燥のうち切りからとり出しまで
6. 含水率検査の方法とその後の取り扱い方
7. JAS格付けと表示

W.低コスト乾燥のためのヒント

1. 目的に合った乾燥機を選ぼう
2. 木屑を使えば燃料費を安くできる
3. 天然乾燥や養生乾燥をうまく使おう
4. 共同利用や共同出荷も考えてみよう

参考資料

1. JASにおける乾燥材の規格
2. 含水率計の一覧(認定機種)
3. JAS人工乾燥認定工場と製品の種類
4. 日本木材乾燥施設協会会員名簿

 

執筆者一覧(敬称略):    
(独)森林総合研究所 研究管理官 久田卓興
(独)森林総合研究所 木材乾燥研究室長 黒田尚宏
北海道立林産試験場 技術部製材乾燥科長 中嶋厚
木材乾燥技術アドバイザー   小玉牧夫
長野県林業総合センター 研究員 吉田孝久
岡山県木材加工技術センター 専門研究員 河崎弥生

 

 

 

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