平成22年度林材業ゼロ災推進中央協議会「木材・木製品部会」事業計画について

林材業ゼロ災推進中央協議会第25回総会は、平成22年6月15日、東京都千代田区商工会館7階「7B・C会議室」において開催され全議案が原案通り承認されました。

木材・木製品部会の事業計画は次のとおりですので、周知・徹底方お願い申し上げます。

木材・木製品製造事業場の事業主向けのチラシ

「木材・木製品製造業の災害ゼロの職場を目指し、保険料負担を減らそう」

がこの計画の最後にありますので、ご活用願います。

平成22年度林材業ゼロ災推進中央協議会
「木材・木製品部会」事業計画
1.基本方針

木材・木製品製造業の労災保険料率は、平成21年4月より、千分の15と3ポイント引下げが実現した。このことは、林材業ゼロ災推進中央協議会「木材・木材製品部会」の地道な労働災害防止活動の成果である。

平成21年は木材製造業における死亡災害が10件となり、前年の16件よりは減少したものの、平成19年の8件を上回る状況となった。

安全で快適な職場環境の形成は、魅力ある産業として位置づけられる上で最低限必要な要素であることから、平成20年度を初年度とする「第11次労働災害防止計画」(平成20年度〜24年度)及び「林材業労働災害防止計画」等に定められた諸対策の徹底を図り、改めて、災害ゼロを目標に強力に取組むこととする。

2.改善目標
林材業労働災害防止計画を踏まえ以下の目標を掲げる
  1. 死亡災害については、絶滅を基本として前年からの減少をめざす。
  2. 死傷者数については、前年比5%以上の減少を目標とする。
  3. 収支率については、収支均衡の達成に努める。
3.重点事項
(1)収支改善に係る事項
ア、労災保険料の適正な申告・納付の推進
  1. 労災保険制度の周知・徹底及び講習会の開催
  2. 末端事業場までの指導啓発の徹底
イ、木材・木製品製造業の経営体質の強化
  1. 近代的経営感覚を養うための研修会への参加の呼びかけ
  2. 企業としての経営体質及び安全意識を強化するための図書等の配布・斡旋・紹介
(2)労働災害防止に係る事項
ア、林材業ゼロ災運動・リスクアセスメント活動の実施促進
  1. 「林材業労働災害防止強化月間」の実施(7月)
  2. 地方協議会の代表者・事務局責任者の全国会議の開催
  3. 部会の定期開催及び部会報の発行・配布
  4. 材業ゼロ災運動・リスクアセスメントの推進用パンフレットの配布、DVD、ビデオの活用により、端事業所まで林材業リスクアセスメントの普及推進を図る。
イ、木材加工用機械の安全化の促進及び安全な作業方法の徹底
木材加工用機械のリスクアセスメントの実施、点検整備を励行し、同機械作業に係る安全な作業方法の確立・徹底と、同機械の安全装置の設置及びその有効保持の徹底を図る。
ウ、荷の積卸し、はい作業における安全な作業方法の徹底
フォークリフトの積み卸し作業は運転資格者が、はい付け、はい崩し作業ははい作業主任者が実施するなど、各作業に応じた有資格者が作業を実施する。作業方法について、リスクアセスメントを実施し、安全な作業方法を確立し、その徹底を図る。
エ、作業主任者の適正な配置及び業務の励行
作業主任者の選任を要する作業については、必ず当該作業主任者(木材加工用機械作業主任者・はい作業主任者・フォークリフト運転者など)を選任し、その職務の励行の徹底を図る。
オ、塗装、接着作業等における局所排気装置等の設置の徹底
塗装、接着作業等に際し有機溶剤等の規制対象物資に当たるものを使用する場合には、局所排気装置等の設定及び保護具の装着の徹底を図る。

〔参考チラシ〕
木材・木製品製造業の災害ゼロの職場を目指し、保険料負担を減らそう

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