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ご挨拶

ご挨拶


菅野康則 全木連新会長 就任挨拶
 第13代全木連会長にご推挙いただきました菅野でございます。
 全木連は、昭和29年3月の発足以来、木材産業の振興と社会的地位の向上を二つの基本理念として、多くの困難と試練を乗り越えながら、今日まで取り組んできております。

 現在、森林・林業・木材産業を巡る状況は大きく変化してきており、世界的に需給が引き締まって木材不足を引き起こしております。一方で、先人のご労苦により作られた国内の森林資源は年々充実し、伐採適期の人工林が5割を超え木材としての利用も拡大してきており、この動きを加速させるよう求められています。

 また、地球温暖化、気候変動への対応が更に重要になる中で、森林・林業・木材産業が果たす役割もますます高まって行くものと考えます。我が国では脱炭素化を目指して「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、その実現に向けて森林・林業・木材産業分野では、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用を進め、木材利用を拡大することが有効とされています。この森林資源の循環利用の実現に向けて木材産業の役割がますます大きくなる中、全木連の会長を仰せつかり、身が引き締まる思いであります。

 鈴木会長が在任された4年間には、数々の取組にチャレンジされ、林業・木材産業界、建築業界等、広い関係者と「森林(もり)を活かす都市(まち)の木造化推進協議会」を設立され木材利用の推進に向けて積極的に取り組まれてきました。その活動の成果として、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材利用の促進に関する法律」が令和3年10月に施行されたところであり、民間においても次々と木造建築物が建てられております。

 国産材利用の推進は地球規模での環境問題はもとより、地方創生にも貢献するということについて関係省庁や産業界においても理解が深まってきており、川上・川下一体となった様々な取組が展開され始めております。この流れを引き継ぎ、皆様とともに、さらに広げて確固たるものに発展させてまいりたいと考えております。

 全木連会長としまして、木材産業の発展に向けて、精一杯努めさせていただく覚悟でございますので、これまで以上のご指導、ご協力をお願いし、就任のご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

令和4年5月19日

 

 

 
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