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木の街探検隊(事例紹介2)

   

.備後の家プロジェクト(広島県府中市)

 「地域の住宅は、地域の人とモノでつくる」という思想のもと、備後地域の技術と、地域材を最大限に活用した良質な住宅を低コストで供給することを目指している。

 地域の材、地域の技術、地場産業を活用した在来軸組の木造住宅。地域特性と性能水準が高く、コストパフォーマンスの高い住宅供給が目標。

 個々の住宅のデザイン及び仕様は規定せず、備後の家として備えるべき性能、品質、技術、造り方などの条件を定めている。府中インターハウジング協同組合内に「住宅づくり支援センター」を整備し、木材利用を促進中。

 実施主体は、備後の家推進協議会(備後の家研究委員会、ワーキンググループも設置)【市浦都市開発建築コンサルタンツ】

 木造総合対策事業(建設省、補助率1/3、国、市、協議会がそれぞれ1,000万円)を活用している。

 今後の課題として

  • 新しい工法の法的解釈の問題(新しい接合方法の採用に伴い、建築基準法上の位置付けを整理する必要が生じている)

  • 地場産材の活用をうたいながら、コスト、安定供給、品質保証等の兼ね合いで外材も活用せざるを得ない状況にある

  • 住宅としての品質、コスト等を幅広く見据えて、当面は地場産材の活用と外材の活用をバランスさせ、長期的には地場産材の供給体制の抜本的な見直しが必要

 などがあげられている。

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