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「安心実現のための緊急総合対策」(平成20年度補正予算:林野庁関係)について


 

平成20年10月 1日
(社)全国木材組合連合会
木材・住宅建築対策本部

「安心実現のための緊急総合対策」(平成20年度補正予算:林野庁関係)について
 政府は、平成20年8月29日、「安心実現のための緊急総合対策」を決定し、これを実施するため9月29日の閣議で、平成20年度補正予算が閣議決定されました。
 この「安心実現のための緊急総合対策」は、世界的な原油・食料価格高騰や生活関連物資の価格上昇という状況の下、国民の安心・安全を実現するため、(1)生活者の不安解消、(2)「持続可能社会」への変革加速、(3)新価格体系への移行と成長力強化――の3つの目標を掲げ、その達成に向けて、@生活・雇用支援対策 A医療・年金・介護強化対策 B子育て・教育支援対策 C低炭素社会実現対策 D住まい・防災刷新対策 E強い農林水産業創出対策 F中小企業等活力向上対策 G地方公共団体に対する配慮――の8本の柱を具体的な取り組みとして決定されたものです。

 今回の平成20年度補正予算は、1兆8千億円で、林野庁関係は、別紙1のとおり、
1.森林吸収源対策(243億円)
2.木材・木質バイオマスの利活用の総合的推進等(68億円)(森林・林業・木材産業づくり交付金)
3.岩手・宮城内陸地震等による災害の復旧・防災対策(733億円(森林吸収源対策分の243億円を含む))
 の補正追加額800億円となっております。

 木材に関連するもので主なものは、4〜5頁及び別紙2の「木材・木質バイオマス利用促進等緊急整備」(森林・林業・木材産業交付金)であり、その概要は、次のとおりです。
(1)先端技術等を活用しながら、化石燃料に代わるエネルギーや製品の原材料として木質バイオマスの新たな利活用及び安定供給に向けた総合的な対策を推進するための移動式チッパ、結束機、ペレット製造施設、チップボイラ、ペレットストーブなどの導入が可能です。
(2)外材を巡る不透明な国際情勢に対応するため、国産材への原料転換のための施設整備や国産材チップを安定的に供給するための木材チップ製造施設等の整備を行うためのリングバーカー、ツインバンドソー、木くず焚きボイラ、チッパー、チップスクリーンなどの導入が可能です。

 また、6頁の「がんばれ!地域林業サポート事業(補正)」は、補正追加額1億円で、高性能林業機械のリース導入を支援するものであります。7頁の「農林漁業セーフティネット資金利子補給(林業部門)」が3千万円の補正追加額となっており、本事業の利用により、最大2%まで金利を引き下げることが可能です。
 つきましては、業務ご多用中のところ恐縮に存じますが、本件について、都道府県木材担当課とも連携するとともに、貴会傘下の関連企業等に周知徹底され、ご活用方よろしくご指導願います。
 なお、国土交通省の木材に関連する補正予算は、「地域木造住宅市場活性化推進事業」で3億円の要求をしているとのことです。

別紙1

別紙2


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