(社)全国木材組合連合
(財)日本住宅・木材技術センターでは、環境保全や木材の炭素固定機能の高度発揮に対する要請が高まる中で、環境への負荷の少ないエコマテリアルである木材資源の有効活用が重要な課題となっていることから、林野庁の支援を受けて、木材利用推進に係る革新的技術を用いた事業化を推進するための技術開発課題を募集しております。
対象となる技術開発は、木材利用推進に資する幅広い分野での革新技術の開発とし、参考事例としては、(1)木質バイオマスエネルギー利用技術の開発、(2)効率的な乾燥技術の開発、(3)高機能高性能住宅資材の開発、(4)間伐材等低位利用資源を活用した新用途・新製品の開発、(5)廃棄物の発生抑制・再利用技術の開発 等を含めて、木材利用に関わる新規性のある革新的技術開発であれば、採択の可能性があるものと思われます。(単なる最新鋭機械設備の導入程度のレベルでは難しいと存じます。)
木質廃棄物(建築物解体木材を含む)の減量化、リサイクル化、有機性資源循環利用の促進等に活用できます。
応募の方法は、同センターに必要な申請書等を郵送・運送・持参により、平成15年4月1日〜21日(必着)までに提出することとなっております。
採択予定課題数は、3課題程度で、1課題あたりの契約金額は2,000万円(事業費の1/2助成)程度が予定されております。
申請の希望がありました場合、所定の申請書により、期日までに、同センターに提出する必要があります。 〔発信:企画部指導課・細 貝〕
事業の問合せ先
(財)日本住宅・木材技術センター (担当:情報業務部)
〒105−0052 東京都港区赤坂2−2−19 アドレスビル4階
Tel 03−3589−1790 FAX 03−3589−1766
情報掲載URL http://www.howtec.or.jp/joho/kakushin/2003/index.html
これまで採択された技術開発課題は〔参考〕のとおりです。〔参考〕
平成14年度(通常予算)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
企 業 名 |
1. スギ間伐材を用いた湾曲集成材の製造とこれを用いた耐力壁体の開発
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丸十産業(株)
(宮崎県都城市)
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2. 地場国産針葉樹及び間伐材の熱処理装置の実用化開発 |
上田第三木材(資)
(長野県上田市) |
3.未利用低質木質資源連続圧密成形による高機能・高付加価値技術の開発
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林ベニア産業(株)
(大阪府大阪市) |
注:応募総数は31課題
平成13年度(通常予算)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
企 業 名 |
1. 木質バイオマスエネルギーを利用したスターリングエンジンコージュネレーションシステムの開発 |
長崎菱電テクニカ
(長崎県長崎市) |
2. スギ・ヒノキ辺材部を活用したカラー木目板の開発 |
(株)ティー・エム・ジェー
(愛知県海部郡) |
3. 間伐材の炭化とその高炉原料化システムの開発 |
日本鋼管(株)
(東京都千代田区)
エヌケーケー総合設計
(神奈川県横浜市) |
4. スギを用いた極めて高い許容水平せん断力性能を持つ高性能構造パネルの開発 |
市浦都市開発建築コナルタンツ
(東京都文京区) |
注:応募総数は30課題
平成12年度(補正予算)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
企 業 名 |
1.未利用残廃材の果樹園芸用柱状堆肥の開発とその実用化 |
龍神村森林組合
(和歌山県龍神村) |
2.国産スギラミナ材等の全自動連続乾燥システムの開発 |
山本ビニター(株)
(山口県山口市) |
3.低質・未利用材を資源とする環境負荷の少ない悪臭浄化剤製造システムの開発 |
(株)大井製作所
(静岡県島田市) |
4.間伐材・刈枝等からの再生固形燃料連続製造システムの開発 |
竹内木材工業(株)
(北海道旭川市) |
5.薄鋸ギャングリップソーイングシステムの開発 |
名古屋港木材倉庫(株)
(名古屋市南区) |
6.スギ樹皮を用いた床暖房用成形ボードの生産技術の開発 |
兼房(株)
(愛知県大口市) |
7.仕口加工部材の保存処理装置の開発 |
(株)丸新製作所
(秋田県能代市) |
8.圧縮脱水による木材の水分除去装置の開発 |
越井木材工業(株)
(大阪市住之江区) |
9.植物繊維配向性技術による高性能木質ボードの開発 |
マイウッド・ツリー(株)
(愛知県岩倉市) |
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(有)竹内製作所
(大阪府大津町) |
注:応募総数は43課題
平成12年度(通常予算)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
概 要 |
企 業 名 |
1.木材樹皮を原料とする汚泥固化材の生産技術の開発 |
汚泥固化材用の品質の安定した樹皮繊維製造装置の開発及び固化汚泥利用技術の実証 |
(株)フロンティアシステム
(愛知県東海市) |
2. 木材を燃料とした新たな発電システムの開発 |
木質燃料の燃料熱を利用した新複合サイクル熱再生機関(ランキンサイクル蒸気機関とスターリング機関の統合)の実用機の研究開発 |
樫山工業(株)
(東京都杉並区) |
3. 台形集成材の合理的生産システムの開発 |
スギ等の中小径木を使った台形集成材を効率的に製造するための台形加工自動制御システムの開発 |
木頭杉集成材加工協同組合、
(有)アラセ機械
(徳島県木頭村) |
注:応募総数は13課題
平成11年度(補正予算)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
概 要 |
企 業 名 |
1.中空LVL製造技術の実用化に関する研究 |
円筒形LVL(単板積層材)を実用化するための製造技術の開発(使用目的に応じた寸法や形状の付与、準不燃化・高耐化処理技術等の開発 |
(株)三立
(秋田県能代市) |
2.間伐材等低位未利用材の高機能化建築材料製造技術の開発 |
薬剤中の多段ロールプレスによる効率的な薬剤(難燃、防腐薬剤)注入技術の開発 |
中井産業(株)
(山口県山口市) |
3.未利用木材等炭化に伴う高度化利用実証事業 |
木炭や泥炭を使用した煙浄化装置を備えた炭化炉の開発 |
加賀谷木材(株)
(秋田県五城目町) |
4. 高周波静電容量方式によるポータブル型木材内部含水率計の開発 |
高周波を利用した小型軽量含水率計の開発 |
(株)中部機械製造
(静岡県島田市) |
5. 柑橘油を溶剤に用いた液化廃プラスチックの針葉樹材への含浸技術の開発・実用化 |
柑橘油を用いて液化した廃プラスチック(発泡スチロール)をスギ等の針葉樹に含浸させ、対摩耗性、強度に優れた木質建材を製造する技術の開発 |
(有)堀内林業技術研究所
(長野県駒ヶ根市) |
注:応募総数は19課題
平成10年度(補正)革新的技術開発促進事業の決定課題
課 題 名 |
概 要 |
企 業 名 |
1. 高周波・蒸気複合乾燥機の開発 |
スギ柱材等難乾燥材の乾燥推進のため、高周波と蒸気を複合した経済的で高性能木材乾燥機を開発する。 |
山本ビニター(株)
(大阪市天王寺区) |
2. 桧乱尺ジカバリフローリング |
資源の有効利用とムクのフローリング市場の拡大をねらいとして、ヒノキ乱尺直張りフローリングの生産技術を開発する。 |
(株)日東
(宮崎県都城市) |
3. スギ・ヒノキによる低コスト準不燃・難燃材の製造 |
スギ・ヒノキ等の内装材分野の需要拡大を図るため、環境負荷が少なくかつ低コストでの準不燃材料・難燃材料(LVL、集成材)を開発する。 |
ヤマガタウッドテック(株)
(山形県金山町) |
4. 小型木材解繊装置の開発 |
スギ・ヒノキ等の間伐材、工場・廃材等の有効利用のため、小型木材解繊装置・システムを開発する。 |
(株)東洋油圧工業
(名古屋市南区) |
5. 国産材針葉樹を原料とするコンクリート型枠用ストランホ゛ート゛の開発 |
スギ等国産材を原料として、コンクリート型枠に利用可能な平滑性、耐水性に優れたストランボードを開発する。 |
(株)林本建設
(静岡県浜松市) |
注:応募総数は41課題
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