国土交通省は、地域木造住宅市場の活性化に資する木造住宅の供給体制整備、普及推進、担い手育成、企画開発その他の事業を公募し、優れた事業を応募した者に対して補助する「地域木造住宅市場活性化推進事業」について、平成20年10月17日(金)から11月28日(金)までの間に公募したところ、40件の応募があったことから、学識経験者で構成される地域木造住宅市場活性化推進事業審査委員会の審査を経て、23事業の採択を決定しましたので、お知らせします。
審査に当たっては、募集要領において示されている
@地域木造住宅市場の活性化への効果、
A事業の新規性・先導性、
B事業の実現可能性
の3つの視点に基づき総合的に評価が行われ、審査委員からの主な意見等は次のとおりです。
○ 前回に比べ、具体的な提案内容、スケジュールが説明されているものが多く、内容の理解しやすいものが多かったが、依然として、これまで実施してきた取組みを漠然と掲げているような新規性に乏しい提案も見られた。
○ 「町家」や「土壁」など伝統的構法に関する提案も見られた。このような伝統的構法に係る取組も木造住宅振興の一翼を担っている様子がうかがえた。
○ 「二地域居住」などの新たな取組については、本事業の今後の広がりを期待させる。
○ 部材の開発を目的とした応募事業も見られたが、木造住宅市場の活性化を目的とした本事業においては、当該部材の開発が住宅供給に結びつくものとして提案されることが望ましい。
○ 再応募事業も見られたが、前回の提案内容からあまり検討が加えられていない場合、その内容を積極的に評価することは難しい。
○ ソフト面の取組である普及・広報事業については、単なる企業や商品の宣伝のための費用として応募されたものも見受けられ、このようなものは望ましくない。
○ 来年度の募集については、今年度2回分の審査を考慮しつつ、募集時に重点分野を設けるなどのメリハリをつける方法も考えられる。
〔情報掲載URL〕
http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000042.html