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長寿命木造住宅整備指針の策定について

   

 国土交通省(住宅局住宅生産課木造住宅振興室)では、去る平成14年9月4日、木造住宅への国民のニーズは依然として極めて高く、また、循環型社会形成の観点からも、木造住宅の振興が求められていることから、一般的な人工林の再生サイクル以上に使い続けられるような木造住宅の整備を推進するため、木造住宅の物理的、社会的な耐久性の向上に向けての配慮事項をとりまとめた「長寿命木造住宅整備指針」を下記のとおり策定されましたのでお知らせいたします。
 ポイントは、木造住宅の長寿命化を図るために配慮すべき事項として、

  1. 継承性・持続性の確保
  2. 物理的長期耐用性の確保
  3. 維持保全性・更新の容易性の確保
  4. 可変性の確保
  5. その他の事項(住まい手の意識の啓発、廃棄物の削減、資源の有効活用等)
    →環境問題への対応の観点から、建設段階及び維持管理段階において、可能な限り、間伐材を含む地域材や古材・リサイクル材の活用

が挙げられており、地域材の利用促進、地域循環型システムの構築の観点からも重要なものがあります。長寿命木造住宅にさらに地域材が活用されていくためには、地域特性を踏まえ、無駄のないモジュールとするための標準化・規格統一、新商品の開発など課題も多くありますので、使われるものづくり・仕組づくりのために、地域行政・住宅産業・関連産業・試験研究機関・(地域住民)との連携を含め、ビジネスチャンスの視点での展開が重要と思われます。

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