「木材製品の放射性セシウム表面密度等の調査結果」及び
「樹木の放射性セシウム濃度の調査結果」について
先般、林野庁は、「木材製品の放射性セシウム表面密度等の調査結果」を別紙1のとおり、「樹木の放射性セシウム濃度の調査結果」を別紙2のとおり公表しましたのでお知らせいたします。
それによると、
(1)「木材製品の放射性セシウム表面密度等の調査結果」では、
- 木材製品の放射性セシウム表面密度については、ほとんどの検体においてバックグラウンド値を超える値が検出されず
- 外構施設及び加工機械周囲の空間線量率は1時間当たり0.19マイクロシーベルト以下
であり、放射性セシウムの影響は少ないという結果が得られた。
(2)「樹木の放射性セシウム濃度の調査結果」では、
- 平成23年8〜9月の森林総研の調査結果と同様に、森林内の空間線量率が高いほど、樹皮や幹材の放射性セシウム濃度が高くなる傾向であったが、明瞭な関係性は見い出せない。
- スギ・アカマツともに、幹材(辺材・心材)の放射性セシウム濃度は樹皮よりも著しく低く、スギでは放射性セシウム濃度の平均的な比率は、樹皮:幹材=約1:0.04。
- 国際原子力機構(IAEA)が示している計算方法を用いて、幹材部分で測定された放射性セシウム濃度の最大値1キログラム当たり497ベクレルの木材による人体への追加被ばく量を試算したところ、人体への影響はほとんどないという結果となった。
- 部位別の放射性セシウム濃度、体積比及び容積密度から試算した放射性セシウムの分布割合は、樹皮:幹材=約7:3となり、森林全体に占める幹材部分の放射性セシウムの合計量は約1パーセントと見込まれる。であり、放射性セシウムの物理的減衰や樹木内での移行により、木材製品に含まれる放射性セシウムの状況は経年的に変化する可能性が高いことから、今後、調査を継続して健康への影響がない安全な木材製品を供給するために必要な対策を検討するとのことであります。