このページを >保存 >お気に入りへ >印刷 「ロボット政策研究会中間報告書(案)〜ロボットで拓くビジネスフロンティア〜」について |
平成16年5月、「新産業創造戦略」の中で、ロボットが、目指すべき7つの産業分野の一つとして位置づけられたことから、経済産業省は、「新産業創造戦略」の一層の具体化を図ることを目的に、平成17年1月から、ロボット政策研究会(委員長:三浦宏文工学院大学学長)を開催し、検討が行われました。 経済産業省は、このたび、「少子高齢化が進む我が国の産業競争力を低下させないためには、IT化によるホワイトカラーの生産性向上や第三次産業の生産性向上に加え、多品種変量生産に適応した生産工程のロボット化が必要となると考えられる。」等の旨のロボット政策研究会の中間報告書(案)を公表されましたのでお知らせいたします。 なお、研究会は、引き続き検討を行い、今年度末までに最終報告を作成するとのことです。
〔情報掲載URL〕 http://www.meti.go.jp/press/20050512004/robot-set.pdf
〔中間報告のポイント〕 1.現状認識及び検討の視点現状認識及び検討の視点 ・人間の能力を超える製品(エージェントを超える製品)が、新産業を創造。 ・今後、我が国のものづくりと少子高齢化を背景に、新たなロボット市場の創成は可能。 ・我が国ロボット産業及びロボット技術(RT)には、世界的な競争力が存在。 【検討の視点】 @市場ニーズをベースとする。 A5年以内(実用化)と10年以降(次世代技術)を区別する。
2.ロボット実用化の展望と課題(産業用ロボットの新展開) ロボット実用化の展望と課題(産業用ロボットの新展開)
<次世代産業用ロボットの必要性と導入策> ○我が国には、多品種変量生産(セル生産方式、混流生産方式等)に対応した次世代産業用ロボットが不可欠。 ○普及拡大策の他、産業用ロボットの安全技術・規制・規格に係る早急な検討の開始が必要。
3. ロボット実用化の展望と課題(サービスロボットの市場創成) ロボット実用化の展望と課題(サービスロボット
<5年以内のロボット市場> ・BtoB分野が中心であり、その市場分野は、清掃、警備・見守り、介護等が中心。 ・サービスロボット産業化のためには、ニーズ主導のビジネスモデル(サービスパッケージ)の策定が不可欠。 ・期待されるロボットを利用したサービス価格については、「ロボットの初期投資+メンテナンス費用」と人間のみの作業の「人件費」との比較で検討することが多い。
<サービスロボット市場創成策> ・制度的課題を含めた環境整備、実需創出プロジェクト、協議会の創設等の検討が必要。 ・愛知万博の実証実験の成果を活かして、一般安全ガイドラインを策定し、国内外の市場を睨み、ISOのC規格として検討・提案することが必要。
4.次世代ロボット技術の展望と課題 <10年後以降のロボット潜在市場> ・BtoB:団塊の世代の一斉退出により、製造業やサービス業等に巨大な潜在市場が存在。これらの価格は、主に人件費との見合いで決定。 ・BtoC:女性は、創造性のない手間のかかる家事労働のロボットへの代替を希望。価格は、癒し・留守番・警備で10万円未満、掃除・搬送で20万円未満、介護で50万円未満。
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