既報のとおり、シックハウス対策のための改正建築基準法が平成15年7月1日から施行されておりますが、国土交通省においては、8月11日から、国土交通省ホームページの「改正建築基準法に基づくシックハウス対策コーナー」を改訂し、ムクの木材等の扱いを明示しました。
具体的変更点は、以下の2点です。
(1)「共通事項」に告示対象外の建材の取り扱いに関する記述を追加
→告示対象以外の建材については、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから、居室の内装仕上げや天井裏等に、規制を受けることなく使用することができます。(告示対象外で規制を受けない建材の例とその扱い)
(2)「関係資料」に「告示対象外で規制を受けない建材の例とその扱い」を追加
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/kensetu.files/kokujitaishougai.pdf
→告示対象以外の建材については、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから、居室の内装仕上げや天井裏等に、規制を受けることなく使用することができます。
○木材: ムクの木材、縦継ぎ等面的に接着して板状に成型したものでないもの
また、期待される効果として、大工・工務店や一般消費者に対して、ムクの木材がF☆☆☆☆と同様に規制を受けずに使用可能なことを説明する際に、国土交通省がホームページ上で明示している資料を根拠とすれば、容易に理解を得ることができるようになります。
特に、(2)については印刷してそのままPRに使用できるような構成及び内容(別紙)となっておりますので、利便性が極めて高いものです。
なお、国土交通省の「改正建築基準法に基づくシックハウス対策について」のホームページアドレスは次のとおりです。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/sick.html
〔参考:「告示対象外で規制を受けない建材の例とその扱い」PDFの内容〕
平成15年 8月 7日
国土交通省建築指導課
告示対象外で規制を受けない建材の例とその扱い
告示対象以外の建材については、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから、居室の内装仕上げや天井裏等に、規制を受けることなく使用することができます。
○金属類: |
アルミ板、銅板、ステンレス板、琺瑯鉄板(PCM 板、塩ビ鋼板、カラーアルミ等を含む) |
○コンクリート類: |
コンクリート、モルタル、コンクリートブロック |
○窯業建材: |
ガラス、タイル、レンガ |
○天然石材: |
石材、大理石 |
○無機系塗壁
(水和硬化型・自己接着型) : |
漆喰、プラスター |
○木 材: |
ムクの木材、縦継ぎ等面的に接着して板状に成型したものでないもの |
○ボード類: |
木質系セメント板、パルプセメント板、石こうボード、ケイカル板、ロックウール吸音板、インシュレーションボード、ハードボード、火山性ガラス質複層板 |
○化粧材: |
印刷紙、オレフィンシート、突板、塩ビシート、高圧メラミン樹脂板 |
○塗 料: |
告示対象以外の塗料
セラックニス類、ニトロセルロースラッカー、ラッカー系シーラーラッカー系下地塗料、塩化ビニル樹脂ワニス、塩化ビニル樹脂エナメル塩化ビニル樹脂プライマー、アクリル樹脂ワニス、アクリル樹脂エナメルアクリル樹脂プライマー、合成樹脂エマルションペイント及びシーラー合成樹脂エマルション模様塗料、合成樹脂エマルションパテ、家庭用屋内壁塗料建築用ポリウレタン樹脂塗料、つや有合成樹脂エマルションペイント
アクリル樹脂系非水分散樹脂塗料
オイルステイン、ピグメントステイン |
○接着剤: |
告示対象以外の接着剤
酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤、
ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、ゴム系ラテックス形接着剤、
エポキシ変性合成ゴム系ラテックス形接着剤
水生高分子−イソシアネート系接着剤、α−オレフィン樹脂系接着剤
エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤
変成シリコーン樹脂系接着剤、シリル化ウレタン樹脂系接着剤
ホットメルト形接着剤 |
○仕上塗材: |
告示対象外の仕上塗材
内装セメント系薄付け仕上塗材
内装消石灰・ドロマイトプラスター系薄付け仕上塗材
内装けい酸質系薄付け仕上塗材、内装水溶性樹脂系薄付け仕上塗材
内装セメント系厚付け仕上塗材
内装消石灰・ドロマイトプラスター系厚付け仕上塗材
内装せっこう系厚付け仕上塗材、内装けい酸質系厚付け仕上塗材
ポリマーセメント系複層仕上塗材、可とう形ポリマーセメント系複層仕上塗材
防水形ポリマーセメント系複層仕上塗材、けい酸質系複層仕上塗材
反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
防水形反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材
合成樹脂溶液形系複層仕上塗材、防水形合成樹脂溶液系複層仕上塗材 |
ただし、これらを素板として二次加工した場合には、使用される接着剤等に応じて、規制対象となる場合がありますのでご注意ください。
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