近年、住宅室内で建材等から放散するホルムアルデヒド等の化学物質による健康への影響を疑わせる事例が多数報告され、いわゆる「シックハウス問題」として問題化している。
このような問題に対応するため、平成8年7月、学識経験者、関連業界、関係省庁(建設省、通産省、厚生省、林野省)からなる「健康住宅研究会」(委員長;今泉勝吉工学院大学名誉教授)が設置され、住宅室内の化学物質による健康への影響を低減するための方策が検討された。
平成10年4月には、その成果が、住宅生産者向けの「設計・施工ガイドライン」、消費者向けの「ユーザーズマニュアル」としてとりまとめられた。
また、平成9年度より3ヶ年計画で、建設省建築研究所の官民連帯共同研究プロジェクト「健康的な居住環境形成技術の開発」が開発され、民間企業・団体等と学識経験者などの参画のもと、一層広範な調査研究が実施された。
さらに、関係各省庁及び研究機関における関連研究の進捗をふまえつつ、今般、残された課題のうち緊急性・重要性の特に高いと考えられるテーマにつき、関連研究成果を活用しつつ、集中的に調査検討を進めることを目的に、本研究会を設置することとする。
室内空気対策研究会のホームページ
http://www.iaq-research.com/
実態調査結果などが公表されております。