森林鉄道について |
〔企画部:指導課・細貝〕
森林鉄道は、山奥の森林から伐採された丸太を、麓の木材の集散地まで搬出するために、つくられたトロッコ鉄道です。
その動力は、人力、犬、馬、牛が牽いたりするものから、蒸気機関車、ディーゼル機関車、ガソリンカーまで、地域の状況や軌道の形態、時代背景などによりかわり、森林の中を走るトロッコ鉄道として稼動しました。
道路整備が遅れている当時の山村などでは人、生活物資の輸送にも活躍しました。中には、床屋の貨車が連結されたものなどもありました。
運営は、各地の営林署が管轄するものが一般的でしたが、民間が運営主体となったものもありました。
森林鉄道が走っていた地域は、北海道、青森、山形、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、京都、和歌山、鳥取、高知、宮崎、鹿児島県等の全国の林産地で多く見られましたが、林道網の整備が進むにつれ、徐々にその役割を終え、昭和40年代末までにほとんどが姿を消しました。
現在は、鹿児島県の屋久島と京都府の芦生(あしう:京都大学管轄)に僅かに残るだけになってしまったようです。
芦生林用軌道 http://homepage2.nifty.com/paganmusik/essays/junky3.html
観光用には、
北海道丸瀬布町「いこいの森」の森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」4月〜10月の土日、休日、夏期は毎日運行予定。問合わせ先:丸瀬布郷土資料館 0158-7-2466。
長野県木曽地域の「赤沢森林鉄道」赤沢自然休養林の開園期間中、土・日・祝日を基本に運行。http://www.avis.ne.jp/~hinoki/page3_1_3_1.html
高知県馬路村の「魚梁瀬森林鉄道」(丸山公園) 日曜・祝日のみ運行。
などがあります。
なお、森林鉄道リンク集などもありますので参照してください。