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発行:(社)全国木材組合連合会
A4版 61ページ
販売価格:2,500円(税込、送料別)
今、消費者の環境・安全・健康に対する意識の高まりから、あらゆる資材、商品について、品質・性能・産地、製造業者などに関する情報開示、表示が一般的になっています。
こうした中、最近、木材利用の太宗を占める住宅分野における注目すべき動向は、住宅供給業者が木材、とりわけ国産材を利用するうえで、第一に安定供給、第二に品質・性能、第三に価格と優先順位をつけて強く求めていることであります。木材業界は、住宅供給事業者のこうしたニーズに真摯に応えていくことこそ、木材の利用拡大につながることを肝に銘じなければなりません。
とりわけ、品質・性能に関しては、建築基準法の性能規定化、品確法を遵守しつつ、寸法、材面及び材質、強度性能等の品質基準が明確であるJAS表示された規格木材の利用推進を図っていくことが期待されています。
こうした観点から、新JAS法に基づく製材JAS認定工場からのJAS規格木材の生産・供給状況を見ますと、製材全生産量のわずか20パーセント程度を占めるに過ぎず、残念ながら安定供給体制には程遠いものがあり、その利用・普及も遅々として進んでいないのが実情であります。
こうした状況を憂慮して、本会は、平成16年度林野庁補助事業「木材品質性能明確化促進対策事業」を通じ、主として木材販売、工務店等の住宅供給事業者が、積極的にJAS規格木材の取扱い及び利用を進めることでその普及・定着が図られるとの確信のもとに、このたび関係者とってわかりやすい「JAS規格木材の利用・普及マニュアル」を作成しました。
マニュアルでは、公共建築工事仕様書において「JAS規格木材」が指定されていることに着目し、企画木材を利用することによってメリットが生じる事例を中心に解説しています。
これにより、どのような規格の木材をどのように利用すべきかが明らかとなり、正しい木材の利用方法と規格木材製造に関する目標が示され、JAS制度が高い信頼と大きな信用を背に幅広く着実に普及・推進していくことで、真の木材利用の推進が図られるものと大いに期待しています。 (「はじめに」より)
目次:
T.JAS規格木材が作られるまで
U.正しいJAS規格木材を作るために
V.JAS製品の使い方と活用事例
参考資料
製材JAS認定工場一覧表(人工乾燥処理)
製材JAS認定工場一覧表(機械等級区分製材)