わかりやすい乾燥材生産の技術マニュアル(販売終了)

表紙の写真 発行:全国木材協同組合連合会

A4版 100ページ

販売価格:2,000円(税込、送料別)


平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災を契機に、建築基準法の改正、住宅の品質確保の促進等に関する法律の制定等が行われ、 住宅建築を取り巻く環境は大きく変化しています。
すなわち、住宅資材としての木材は、これまでの化粧性重視から品質、性能重視へとシフトしてきており、そのスピードは一段と 加速しています。
加えて、規制緩和による外国からの規格木材の輸入等により、国産材と輸入木材や非木質系木材との競合が一層激化してきて います。
今後、木材の利用推進、特に、国産材の利用推進を図っていくためには、住宅の構造安全性、瑕疵保証責任等に耐えうる強度、 寸法精度等の明確な製品を安定的に供給していくことが不可欠となっており、建築業界から製材業界に対して、人工乾燥材供給に 対する要求が日に日に高まってきています。
(中略)
本マニュアルを通じて、木材業界のすべての関係者は、建築資材としての製材品の乾燥が品質性能評価の原点であることを 再確認され、一枚岩となって乾燥材需要サイドへの安定供給、利用推進に努められ、需要者からの揺るぎない信頼を得て、 木材業界の振興、発展をはかっていくことを期待します。(「はじめに」より)

【 目次 】

  1. 乾燥材生産の動向と最近の技術
  2. 一般的な蒸気式乾燥法
    1. 大分県日田地区の実施例
    2. 熊本県芦北地区の実施例
  3. 高温乾燥法
    1. 研究機関における実験例
    2. プレカット用のスギ柱材の乾燥
    3. 集成材用のスギラミナの乾燥
  4. 燻煙式乾燥法
    1. スギ柱材の燻煙乾燥
  5. 蒸煮・減圧前処理と天乾・仕上げ乾燥の組合せ乾燥法
    1. 熊本市における実験例
    2. 乾燥・加工工場の実施例
  6. 蒸気加熱と高周波加熱との複合乾燥法
    1. ドライテック美原(大阪)における実施例
  7. 高周波加熱式真空乾燥法
    1. 天然乾燥を組み合わせたスギ柱材の新乾燥法
    2. 乾燥機メーカーの実験例
      (木枯らし材及び生材)
    3. 断面の大きいヒノキ柱材の乾燥
  8. 各乾燥方法の要点と乾燥材生産のあり方