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企画・編集・発行:(社)全国木材組合連合会
A4版 112ページ
販売価格:3,000円(税込、送料別)
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このたび、全木連では「わかりやすい乾燥材生産の技術マニュアル(改訂新版)」を作成いたしました。このマニュアルは平成12年度に作成して多くの木材業界関係の皆様からご好評をいただいた「わかりやすい乾燥材生産の技術マニュアル」を大幅に書き換えたものです。
近年の木材乾燥技術の進歩はめざましいものがあります。そこで新しく開発された技術のほか、各地の最近の乾燥設備導入事例を豊富な写真や図表とともに紹介し、これから乾燥設備を導入しようとする方ばかりでなく、広く木材業界関係者にもたいへんわかりやすく解説したものとなっています。また、巻末には「ここが知りたいQ&A」として、よくある質問をまとめてQ&A形式でわかりやすく説明しています。
この機会にぜひご購入・ご活用いただきますようご案内いたします。
木材需要の太宗を占める住宅産業において、木造住宅の建築に欠かせないものとなってきたプレカット化の進展や品確法(住宅の品質確保の促進に関する法律)の施行、建築基準法の改正等により、需要者の品質・性能が確かな製材品を求める動きが強まっています。木材業界としても、これらの動きに応えられるよう、品質・性能が明確に規定されたJAS規格木材、とりわけ乾燥材の生産量を増やし、安定的に供給していくことが求められております。乾燥材の生産量を見ると、徐々に増えてきてはいますが、全製材品に占める人工乾燥材の割合は約2割にとどまっているのが現状です。今後、より一層の木材の利用推進を図るためには、乾燥材、特に我が国の主要樹種であるスギの乾燥材生産を増大させる必要があります。
全木連では、このような流れを受けて「規格木材供給体制整備促進事業」を実施し、「わかりやすい乾燥材生産の技術マニュアル(改訂新版)」を作成いたしました。このマニュアルは平成12年度に作成し多くの木材関連業界の皆様からご好評をいただいた「わかりやすい乾燥材生産の技術マニュアル」に大幅な加筆修正を加えたものです。近年の木材乾燥技術の進歩にはめざましいものがあります。そこで新しく開発された技術のほか、各地における最近の乾燥設備導入事例をふんだんに盛り込み、これから乾燥設備を導入しようとする方ばかりでなく、広く木材業界関係者にとってわかりやすいものとなるよう解説しました。
本マニュアルが活用されることにより、建築資材としての木材の品質・性能を向上させる乾燥材の安定供給がなされ、需要者の確固たる信頼の獲得を通じて、木材産業の振興・発展が図られるよう期待します。
(「はじめに」より)
目次:
T.乾燥材生産の動向と最近の技術
U.一般的な蒸気式乾燥法
〔事例1〕スギ芯持ち無背割り材の乾燥
〔事例2〕スギ背割り材の乾燥
〔事例3〕ヒノキ背割り材の乾燥
V.高温乾燥法
〔事例1〕スギ梁桁材の高温乾燥
〔事例2〕乾燥材生産を目的とした事業協同組合の事例
〔事例3〕各種乾燥装置を導入した大型工場での乾燥材生産事例
W.蒸気加熱と高周波加熱との複合乾燥法
〔事例1〕スギ梁桁材の複合乾燥
〔事例2〕スギ長尺柱材の複合乾燥
〔事例3〕高品質を求められるスギ柱材の乾燥
X.除湿式乾燥法
〔事例1〕ヒノキ柱材の乾燥
Y.燻煙乾燥法
〔事例1〕スギ柱材の燻煙乾燥
Z.高周波加熱式真空乾燥法
〔事例1〕葉枯らしスギ柱材の仕上げ乾燥
〔事例2〕前処理に爆砕処理を導入することによるスギ平角材の急速乾燥
[.予備乾燥法
(1) 高温セット処理
〔事例1〕高温セット処理の試験例
(2) 高温過熱蒸気処理
〔事例1〕高温加熱蒸気処理の試験例
(3) 液相乾燥法
〔事例1〕スギ芯持ち正角材のパラフィン処理後の天然乾燥
〔事例2〕スギ平角材のパラフィン処理後の天然乾燥
(4) 蒸煮・減圧処理
〔事例1〕蒸煮減圧処理と一般的な蒸気式乾燥との組合せによるスギ芯持ち柱材生産
〔事例2〕スギ芯持ち平角材の予備乾燥試験例
\.各乾燥方法の要点と乾燥材生産のあり方
].ここが知りたい Q&A
参考資料
木材乾燥施設導入に対する助成制度
日本木材乾燥施設協会会員名簿