平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
青森県木材利用推進協議会
実施概要
地域ブランドである青森ヒバを始めとする県産材の利用拡大のために、次の事業を展開した。
内容は、
今後は、如何にして展示場の活用を図り、県産材の利用拡大につなげていくかが課題である。
このような現状を打破しようと昨年VDVを作成、今年度それを増刷して県内の小・中学校全校、県内各教育委員会、市長村、国の出先機関等に配布し大変好評を得た。今後とも県産材利用率の向上を図るために、公共建築物や一般消費者の木材の地産地消の意識向上や地域林業の活性化を目指していく。
具体的には、森林インストラクターからは「森と木のお話」を、大工さんは青森ヒバを使った鉋掛け体験を、 更に木の名前をニオイで当てるクイズを、またドアプレート等木工品の作成などを行なった。特に鉋掛け体験では、昨今のプレカット全盛期では、昔からの鉋がけする様子など見たことがないことから、実際にプロの大工さんの指導の下に体験し、カンナの中からスルスル出てくるヒバの鉋屑に触ったり匂いを嗅いだりする子供の姿があった。また、クイズでは県産材を使った、見る、嗅ぐ、触るなど、それぞれの部分を体験し、木材の良さを大いに理解して頂いた。
全般的に、最初の森林教室であったので主催者側の戸惑いもあったが、それでも森林・林業について楽しみ、体験出来たことは子供たちにとって大きな喜びであったろうし、これからも継続して実行していくことが大切ではないかと強く感じられた。
1.既存の展示施設のリフォーム
得られた成果及び今後の課題:
昨年度、旧展示場を県産のスギ材やヒバ材を使用し改装したが、内装に未整備な部分があったことから、この事業を活用しリフォームを実施した。内容は、
① | 青森ヒバチップを製粉し更に特殊な糊と混合し、壁材として塗布したパネルを作成した。 |
② | 天井には、青森ヒバやスギ材を大小様々な円球、長方体に加工しインテリアとして活用した。見学者には県産材の多様な使い方を創造させることが期待できる。 |
③ | 展示場の入り口に県産スギ丸太を活用したチェーンソーアートによるモニュメントを作成し、見学者を招き入れる手段とした。 |
④ | 林業の仕事の内容をイラスト数枚に分けた小学生の分りやすいパネルや、製材の木取り教本等を作成し展示した。 |
今後は、如何にして展示場の活用を図り、県産材の利用拡大につなげていくかが課題である。
2.普及用DVDの増作
得られた成果及び今後の課題:
何故、県産材を使うことが地域の貢献に繋がるのだろうか。どうして、木の家は健康に良いのだろうか、など自宅の新築やリフォームをする時に、そんな疑問を持つ人はどのくらいいるだろう。多分、大工さんや工務店に任せきりではないか。このような現状を打破しようと昨年VDVを作成、今年度それを増刷して県内の小・中学校全校、県内各教育委員会、市長村、国の出先機関等に配布し大変好評を得た。今後とも県産材利用率の向上を図るために、公共建築物や一般消費者の木材の地産地消の意識向上や地域林業の活性化を目指していく。
3.展示会への出展
得られた成果及び今後の課題:
平成28年7月に仙台市で開催された「住まいの耐震博覧会」(主催:ナイス株式会社)に出展し、県外に向けた県産材のPRを行った。ブースには、昨年、この事業で作成した青森ヒバを使ったモデル用風呂を展示、その他ヒバの木工品は「青森ヒバ」の知名度もあり大変好評で、身近なところから木に親しむことができ、木材の需要拡大に効果的であった。来場者は、2日間で20千人余りにのぼり、一般客のほか、工務大工店、材木店、その他木材関係者等の多くが展示ブースを訪れ、県産材に興味を示されて効果的にPRすることができた。4.木材普及教室
得られた成果及び今後の課題:
国民の祝日に制定された「山の日」は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としており、当協議会としても県産材の普及拡大に努める傍らそれに賛同し、この機会に、市内の少年団やその父兄を対象に森林教室を開催し、森林や木材に関して理解を深めて頂くために実施した。具体的には、森林インストラクターからは「森と木のお話」を、大工さんは青森ヒバを使った鉋掛け体験を、 更に木の名前をニオイで当てるクイズを、またドアプレート等木工品の作成などを行なった。特に鉋掛け体験では、昨今のプレカット全盛期では、昔からの鉋がけする様子など見たことがないことから、実際にプロの大工さんの指導の下に体験し、カンナの中からスルスル出てくるヒバの鉋屑に触ったり匂いを嗅いだりする子供の姿があった。また、クイズでは県産材を使った、見る、嗅ぐ、触るなど、それぞれの部分を体験し、木材の良さを大いに理解して頂いた。
全般的に、最初の森林教室であったので主催者側の戸惑いもあったが、それでも森林・林業について楽しみ、体験出来たことは子供たちにとって大きな喜びであったろうし、これからも継続して実行していくことが大切ではないかと強く感じられた。