平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
一般社団法人岩手県建築士事務所協会
実施概要
実施団体の説明
実施団体である岩手県地域型復興住宅推進協議会(事務局一般社団法人岩手県建築士事務所協会)は、建築設計、建築施工、木材、建設資材等の住宅生産関連団体及び行政機関等で構成し、木材利用拡大の推進を図っている。また、木造による地域型復興住宅の推進のため、地域の工務店や設計事務所、専門工事業者、林業・木材産業関係者、建材流通事業者等でつくる地域住宅生産者グループの登録(135グループ)を行い、本協議会が支援している。事業の目的
本事業では、地域における地方創生に寄与し、林業の成長産業化を実現させるため、木造住宅建設による地域材利用促進、住宅復興及びその先を見据えた地域材の需要拡大の推進を行う。事業内容、実施結果
(1)企画等のための会議の開催
- 地域型復興住宅推進協議会
平成28年11月15日 建築会館 出席者14名
事業計画及び収支報告、成果報告等
- 地域型復興住宅生産者グループ研修会
平成28年11月24日 マリオス 出席者42名
技術勉強会と合同で開催
- 被災三県連絡会議
平成28年4月20日 宮城県建築士事務所協会
副会長兼専務出席
(2)普及事業の実施
① | 地域住宅生産者の地域材利用に係る技術力向上支援 解体再使用の容易な木造準耐火構造(FSB工法)の準耐火認定及び構造評定に関す る報告並びに製造及び建築技術研修会 平成28年11月24日 マリオス 参加者42名 講師 ㈱結設計 代表取締役 藤原 昭夫氏
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② | 一般消費者への地域材や木材住宅等の普及
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③ | 地域材利用を促進するための技術検討
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事業実施により得られた効果
- 地域の木材等を活用した住宅が地域住宅生産者により供給され、地域の住宅関連産業や木材産業の振興、雇用促進、経済の活性化、地域の街並み景観の再生等に貢献した。
- 各種住宅祭等イベント開催、出展等により、子供から大人まで、木の暮らしを学び、木に対する愛着の高まりと木材製品の消費拡大、木材関連業界への関わりにつながる意識の高揚が図れた。
- 通常の建築確認で建築可能な新材料、新工法の開発に成功し、今後この成果を地域住宅生産者グループはじめ、製材関係者、設計、施工者等に周知し、広く採用されることにより、木材利用拡大に資することに取り組むことが可能となった。
今後の課題と次年度以降の計画
- 公共建築の木造化の流れのなか、中大規模木造建築物の推進のための設計者育成が急務であり、そのため中大規模木造建築物の技術研修会、CLT等新工法の研修会、FSU工法の普及研修会等各種技術講習会の開催を行うこととしている。
- 本県のブランドである気仙杉、南部アカマツの他、カラマツや間伐材の活用が課題である。特に、南部アカマツは松くい虫被害拡大や青カビ、ヤニ、くるい等の課題があり、解決の取り組みが必要。そのため、川上から川下の関係者で対応策を検討する機会を設け、意見集約のうえ解決策を見出すこととしている。
- 新築並びに既存建築物のリノベーション等による木質化推進に取り組むこととしている。
- 未だ復興途上にあり木造地域型復興住宅の推進に引き続き取り組むこととしている。
H28.11.15 地域型復興住宅推進協議会(建築会館) |
講習会 |
壁パネル |
H28.11.24 林野庁補助事業による解体再使用の容易な木造準耐火構造(FSB工法)の準耐火認定及び構造評定に関する報告並びに製造及び建築技術研修会(マリオス) |
住宅相談 |
住宅祭全景 |
地域型復興住宅推進協議会コーナー |
H28.7.9~10 いわて復興住宅祭in陸前高田 (陸前高田市コミュニティホール) |
住宅祭全景 |
住宅相談 |
地域型復興住宅推進協議会コーナー |
H28.9.10~11 いわて復興住宅祭in釜石 (シープラザ遊) |
地域型復興住宅推進協議会コーナー |
岩手県木材産業協同組合コーナー |
住宅祭全景 |
H28.12.3~4 いわて復興住宅祭in宮古(シーアリーナ) |
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主催者挨拶 |
意見交換会全景 |
出席者 |
H28.8.8 アカマツの利用拡大のための調査研究及び意見交換会 (建築会館) |
指定工場内での試験官立会で制作 |
60分経過直後の試験体取り外し |
試験終了寸前の煙が出ている状態 |
H28.8.17~10.6 耐火実験等 |
燃焼試験体の燃え代後の炭化状態 |
壁耐力試験風景 |
耐力変化のグラフ(終局) |
H28.8.17~10.6 耐火実験等 |