平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
一般社団法人千葉県木材振興協会と連携協定を締結した木造住宅等に関わる団体
実施概要
本事業の実施体制は、一般社団法人千葉県木材振興協会が本事業の事務局となり、本事業に参画及び協力する千葉県木造住宅生産体制強化推進協議会等の県内の木造住宅や木材関係の団体である12団体と連携協定を締結して、各団体等が連携して特色ある地域材を活用した木造住宅の普及や木材の需要拡大に向けた各種事業合計9事業、13種目の各種事業を実施した。
以下9事業の概要等については、次表のとおりである。
以下9事業の概要等については、次表のとおりである。
事業名 | 事業実施内容 | 中心団体 | ||||||||||||
1 千葉県銘柄材「サンブスギ」の丸ごと体験講座の開催 | サンブスギの伐採から、製材、加工、建築、エネルギー利用される一連の資源循環を丸ごと体験する講座を2回開催した。 第1回目:平成28年7月23日実施 内容:スギの間伐見学、サンブスギの家の見学、製材の実演見学、モデルルームでの講座 参加人数:33名参加 第2回目:平成28年10月15日実施 内容:サンブスギの家3棟見学、懇談会、製材の実演見学、モデルルームでの講座 参加人数:27名参加 |
・さんむフォレスト ・LLPグループ「木と土の家」 |
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2 地域材及び県産木材の利用に係る普及・啓発事業 | 平成26年度補正予算で実施した助成金事業において整備等したモデルルームや構造躯体を有効に活用して地域材の利用拡大に結び付く次の3つの事業を実施した。 ①東京ビックサイトで開催されたジャパンホームショーに、県産材で制作した床・壁材の展示と地域材で制作したスギの家具を展示した。
開催日:平成28年10月26日~28日 ブース来場者数:450名(配布カタログから推計) ジャパンホームショー等来場者:36,557人 ②住宅の内装等(床板、腰板、天井、外壁)に様々な種類の木材を使用した半モデルルームを設置して、骨組み展示と併せて展示施設を充実させて、地域材を活用した木造住宅の普及・啓発を実施した。
設置展示場所:東京中央木材市場の林場 ③千葉県産材のスギ材等の「セルフビルドキット」を使った板倉式デッキ付のモデル小屋を建築する建て方のワークショップを開催した。
開催日:平成28年10月29日 参加者:44名 他講師、スタッフ2名 |
・ちばの木活用研究会 ・住まいるCHANCEネットワーク ・NPOちば山 ・千葉県木材振興協会 |
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3 「香取すぎ」のブランド化推進事業 | 他産地の杉と比べ独特な特徴を持つ香取すぎのブランド化を図るため、①専用ホームページを開設、②香取すぎの羽目板リーフレットの作成と商品登録申請、③講演会の開催と香取すぎを内装材としたこども園の現地見学会を開催、④香取すぎで展示用パネルを製作した。 ◆講演会の開催と現地見学会 平成28年10月27日 演題等:「地域材利用の必要性」 外崎真理雄 参加人数:50名 見学先:小見川認定こども園等 |
・香取市木材協同組合 ・千葉県木材振興協会 |
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4 「ちばの木等の家づくり情報ギャラリー」の充実と木造住宅の普及・啓発事業 | 「ちばの木等の家づくり情報ギャラリー」のホームページの情報を充実させた。
① 県内のモデルルーム等の情報を新たに掲載
② 「ちばの木で家づくり事業」で建築された木造住宅の情報を新たに掲載した。
③ 掲載されている「ちばの木の家づくり推奨店」等の情報を充実させた。
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・ちばの木認証センター ・千葉県木材振興協会 |
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5 地域材利用拡大のための講演会・セミナーの開催 | 木造住宅や公共建築物等に「ちばの木」や「合法な地域材」の利用拡大を推進するため、一般県民や森林・木材・建築関係者を対象に講演会・セミナーを2回開催した。
第1回目 木更津市で開催
平成28年7月25日 参加人数:115人
第2回目 東金市で開催
演題等:「木の家」、「森林のセラピーと住宅建築」、パネルディスカッション 野口修アーキテクツアトリエ代表 他 平成28年9月21日 参加人数:83人
演題:「森林をどう生かしていくか」藤森隆郎 「間伐材利用と共に」橋本幹也 |
・ちばの木活用研究会 ・千葉県木材振興協会 |
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6 ユーザーを対象とした体験・見学ツアーの実施 | 地域材での家づくりに関心を持つユーザー等を対象に、昨年、整備した内装のモデルルームや地域材を多用した木造住宅の建築現場、木材生産現場等を巡るバスツアーを2回開催した。 <第1回目> 平成28年7月31日 参加人数:32名
<第2回目>
ツアー内容:木と住の情報館⇒「虹の家」見学⇒松尾藩史料館⇒サンブスギmy箸づくり体験 平成28年10月22日 参加人数:24名
ツアー内容:木と住の情報館⇒「たいよう保育園見学⇒伐採見学⇒製材所の見学 |
・木と住の情報館「モクイチ」 ・千葉県木材市場協同組合 |
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7 親子で集う木育の推進と木造住宅の普及拡大イベントの開催 | 都市部の一般ユーザーや親子を対象に、木の温もりを体験し、木と触れ合いながら、木造住宅や森林・木材の知識を高めるイベントを県内の3か所で開催した。
◆浦安市の会場
平成28年9月10日実施 参加人数:97名 ◆船橋市の会場 平成28年8月28日実施 参加人数:750名(会場内2,080人) ◆木更津市の会場 平成28年8月20日実施 参加人数:120名 |
・住まいるCHANCEネットワーク ・ちば木造建築ネットワーク ・ちばの木活用研究会 ・千葉県木材振興協会 |
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8 地域材を活用した応急木造仮設住宅の製作と展示及び災害時における供給体制の整備 | 千葉県茂原市で開催された「合同防災訓練」の会場に地震等の災害時に供給する応急仮設木造住宅を展示した。また災害時に連携する工務店等を参集して、災害時に迅速かつ安全に建築できる技術と経験者から講演を聞き、災害時の対応の知識を高めた。 ①建設の訓練と座学 平成28年8月25日開催 講演者:全国木造建設事業協会福島県協会 会長 和田 正光 氏 参加人数:84名 ②応急仮設木造住宅の展示と公開 平成28年8月27日実施 来場者:500人(会場は5千人) 仮設住宅に森田知事来所 |
・全国木造建設事業協会千葉県協会 ・ちば木造建築ネットワーク ・千葉県木造住宅生産体制強化推進協議会 |
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9 県産材規格住宅「ちばの木の家」のプラン集の作成 | 千葉県森林組合においては、県内の工務店、製材・乾燥の組合と協同して「ちばの木づかい協議会」を設立して、県産材を使った木造住宅「ちばの木の家」を工務店が規格住宅として取り扱える仕組みを構築する活動を展開している。今回、「千葉県産材使用規格型住宅プラン集」(9プラン)を作成した。 各プランには、平面図、立面図、展開図等の図面と、建築工事の内訳明細書からの見積書で構成して、CDが成果品となる。1プラン当り42枚程度 |
・千葉県森林組合 |
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事業実施により得られた効果
昨年の「木造住宅等地域材利用拡大支援事業」の実施に続き、本年は、上記の各個別事業を実施したことにより、連携する各団体の活動を更に充実させることができ、また、新たな団体における「香取すぎのブランド化事業」や「ちばの木の家のプラン集の作成」の事業が実施されて、本県における木造住宅を始めとした県産木材や地域材の利用拡大の活動を更に拡大することとなった。
これにより、木材生産業者、製材業者、木材流通業者、地域に活動拠点を持つ大工・工務店、建築設計関係者等との連携が更に進み、県産木材・地域材・合法木材等が理解され、県民ユーザーへの県産木材・地域材・合法木材の利用拡大が期待される。
加えて、今回の事業によりモデルルームを中心とした活動や木育活動、見学ツアー等の事業により、ソフト事業としての普及・啓発を進めることができ、住宅の内装等のモデルキットの取得や「香取すぎ」という新たなブランドへの挑戦やホームページ等での情報提供のアイテムの拡充等を図ることができ、今後の県産木材や地域材の普及・啓発の拡大と充実を得ることができた。
これにより、木材生産業者、製材業者、木材流通業者、地域に活動拠点を持つ大工・工務店、建築設計関係者等との連携が更に進み、県産木材・地域材・合法木材等が理解され、県民ユーザーへの県産木材・地域材・合法木材の利用拡大が期待される。
加えて、今回の事業によりモデルルームを中心とした活動や木育活動、見学ツアー等の事業により、ソフト事業としての普及・啓発を進めることができ、住宅の内装等のモデルキットの取得や「香取すぎ」という新たなブランドへの挑戦やホームページ等での情報提供のアイテムの拡充等を図ることができ、今後の県産木材や地域材の普及・啓発の拡大と充実を得ることができた。
今後の課題と次年度以降の計画
昨年度の情勢事業及び本助成事業により、多種・多様な地域材の利用拡大の事業に取り組むことができたが、本事業を一過性に終わらせることなく、実施した事業を足掛かりに、更に、積極的に広く事業展開を図る必要がある。
今後は、更に普及・啓発に力を注ぎ、モデルルーム等を会場にセミナーや研修会及び見学会等を行い、また、優良木造住宅事例集なども活用して、木造住宅の建設に際して、地域材の活用と地元工務店等の活用を積極的に展開していく必要がある。
また、一般のユーザーに対しては、木材の効用をわかりやすく、かつ、科学的に数値で説明できるパンフレットの作成やホームページ等で公開していくとともに、木材の効用を一般ユーザーにわかりやすく伝える講演会等の開催することが必要と考えている。
更に、木材利用は、住宅分野だけではなく、店舗や会社での地域材の利用の拡大や公共建築物や土木施設においても地域材利用の場を広げていく必要があり、会社や店舗等での木材利用の事例集等を作成することが必要と考えている。
今後は、更に普及・啓発に力を注ぎ、モデルルーム等を会場にセミナーや研修会及び見学会等を行い、また、優良木造住宅事例集なども活用して、木造住宅の建設に際して、地域材の活用と地元工務店等の活用を積極的に展開していく必要がある。
また、一般のユーザーに対しては、木材の効用をわかりやすく、かつ、科学的に数値で説明できるパンフレットの作成やホームページ等で公開していくとともに、木材の効用を一般ユーザーにわかりやすく伝える講演会等の開催することが必要と考えている。
更に、木材利用は、住宅分野だけではなく、店舗や会社での地域材の利用の拡大や公共建築物や土木施設においても地域材利用の場を広げていく必要があり、会社や店舗等での木材利用の事例集等を作成することが必要と考えている。