平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
兵庫県木材業協同組合連合会
実施概要
1 実施団体の概要
兵庫県産木材の利用推進に取り組んでいる組織「兵庫県木材利用推進協議会」に、効果的な実施のため協力団体を加えて事業に取り組んだ。2 事業の目的
大型商業施設内に木に囲まれたくつろぎの空間と木のおもちゃに触れる機会を提供する「ひょうご木づかい王国学校」を設置し、住宅需要層である子育て世代がの一般消費者と地域工務店が触れ合う機会を設け、親子の遊び、ワークショップ、セミナーを通じて木や木造住宅への親しみを深めてもらい、都市部の新規ユーザーの取り込みを図り地域材の需要を拡大する。3 事業内容及び結果
(1)木造住宅等地域材利用普及拠点の設置と普及活動
①「ひょうご木づかい王国学校」の設置と運営場所 神戸市中央区東川崎町1丁目6番1号
神戸ハーバーランド umie MOSAIC 2階217区画
面積 約130㎡
期間 平成28年4月9日~10月30日 (月曜定休)
利用実績 延べ12,839名(大人6,799名、子ども6,040名)、1日平均69名
神戸ハーバーランド umie MOSAIC 2階217区画
面積 約130㎡
期間 平成28年4月9日~10月30日 (月曜定休)
利用実績 延べ12,839名(大人6,799名、子ども6,040名)、1日平均69名
② 常駐スタッフによるワークショップ(木工作等)参加者数 1,467名
③ 地域工務店によるワークショップや住宅に関するセミナー等の開催
ワークショップ 4回(7/24、8/7、9/11、10/15)参加者数 100名
セミナー 2回(10/22、10/30)
④ アンケート調査
セミナー 2回(10/22、10/30)
来校者を対象に「木の家・木のある暮らしについてのアンケート」実施
回答者数502名
協力工務店の取組みの参考とした
⑤ 広報
回答者数502名
協力工務店の取組みの参考とした
神戸新聞、ラジオ関西等の地域メディアやホームページを活用した広報を実施
神戸ハーバーランドumie施設内にポスターを掲示
神戸ハーバーランドumie施設内にポスターを掲示
(2)普及資材の作成
工務店向け「県産木材使用の手引き」を作成。
県産木材使用未経験の工務店等に積極的に情報提供し、県産木造住宅を希望する施主の増加に対応できるよう、地域木協、会員木材業者を通じて普及ツールとして配布した。王国学校でも活用した。
県産木材使用未経験の工務店等に積極的に情報提供し、県産木造住宅を希望する施主の増加に対応できるよう、地域木協、会員木材業者を通じて普及ツールとして配布した。王国学校でも活用した。
(3)普及イベントの実施
第31回ひょうご木材フェアへ「ひょうご木づかい王国ブース」を出展し、当施設のPRを行い、集客の誘導に努めた。
日時/平成28年10月9日(日)
場所/神戸ハーバーランド高浜岸壁
木材フェア(ラジオ関西まつり併催)全体での動員数55,000人
日時/平成28年10月9日(日)
場所/神戸ハーバーランド高浜岸壁
木材フェア(ラジオ関西まつり併催)全体での動員数55,000人
事業実施により得られた効果
☆ 平成27年5月にオープンした「ひょうご木づかい王国学校」は平成28年3月末時点で延べ39,811名の来場があり、今回の事業期間(4月9日~10月30日)で12,839名の来場があった。年間約3千万人が訪れる商業施設神戸ハーバーランドという立地において当施設自体がメディアとなっており、木育効果も含めその機能を有効に活用して、多くの消費者に対し、木材を使うこと、県産木材等地域材を使用して木造住宅を建設することの意義を伝えることができた。
☆ 地域の工務店と消費者が直接交流することにより、地元工務店への信頼が醸成され、地域材使用木造住宅の良さを理解してもらうことができた。
☆ これまでワークショップやセミナーの開催に協力してくれた工務店を中心に、王国学校という普及施設の必要性を理解し、その継続をサポートする地域工務店15社のグループ「木のすまい相談カウンター運営委員会(仮称)」が平成28年9月に設立され、木材業界と工務店が一体となって普及活動に取り組む体制が一歩前進した。
今後の課題と次年度以降の計画
(1)課 題
最も大きな課題は、「ひょうご木づかい王国学校」の運営経費(賃借料、光熱費、常駐スタッフの人件費、広報)の確保である。これまでの約1年半の期間で、来場者の木材や木造住宅への嗜好の高さは十分に感じられていることから、木造住宅建築等の実需の成果を得るためには、今後最低1年間は運営を継続する必要があると考えている。
平成28年9月に設立された地域工務店のグループも一定の負担を担ってくれているが全額は賄えないことから、スポンサーを探している。
(2)計 画
これまでに普及活動により広く認知された「ひょうご木づかい王国」ブランドを活用して、神戸ハーバーランド商圏を離れた地域で、木づかい運動を展開していく。具体的には、県立施設や市町施設に「ひょうご木づかい王国学校」のようなスペースを設置してもらうことをねらって、まずは単発イベントの形で木工ワークショップ、木育キャラバン、木造住宅相談などを行う出張版の「ひょうご木づかい王国学校」を実施し、地域住民のニーズがあることを地域の関係者に認識してもらう。その次の段階には、「ひょうご木づかい王国学校」の「分校(サテライト)」を設置していきたいと考えている。
実施状況写真
モザイク建物 外観 |
モザイク建物 施設入口 |
施設内 木育スペース |
施設内 WS、セミナースペース |
常駐スタッフWS フォトフレーム |
常駐スタッフWS もりの杉のつみ木 |
地域工務店WS 木のティッシュケース |
地域工務店WS 木の時計づくり |
木材フェア出展 |
工務店グループの設立 |