高知県林業活性化推進協議会

平成27年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業

高知県林業活性化推進協議会

実施概要

実施団体の説明
団体等の名称 高知県林業活性化推進協議会
設立年月日 平成25年3月2日
代表者 会長 浜田 英宏
職員数 25(参加団体数)
所在地 住 所 〒780-0801 高知市小倉町2番8号
TEL (088)883-6721
E-mail info@k-kenmoku.com
 
主な業務内容
 
地域木材の利用活性化に向けた普及・啓発事業
・川上~川下連携による地域型木造住宅の普及・啓発事業
・林業活性化に向けた人材・担い手育成事業ほか
本事業の実施
体制
 
 
 
専門的技術者の配置
 
資格名 建築士資格他
有資格者数       5人
事業担当予定者名 上田道秋、喜多泰之、松岡良昭、松岡 徹
経理担当者の配置
 
経理担当者  松岡 良昭
経理規程等の有無 有・無
 直近3年間分の財務データ
  売上高(千円)
25年度 9,872
26年度 8,194  
27年度 33,269  
 
事業の目的
各地域又は全国の木材関係団体が工務店・製材業者・素材生産業者等と連携した「地域材利用の木材関係者等グループ」を結成し、地域材の良さを発信し需要を増大させる取組を行うとともに、事業実施報告書の作成・公表によって、その成果の普及を図る。
 
事業内容
①地域流通材をベースに開発した木質建材の普及
当協議会のメンバーである一般社団法人こうち健康・省エネ住宅推進協議会が高知県内の一般流通材を使った幅はぎパネル(以下、「SWP」と呼ぶ)を開発し、平成26年度に防火構造の国土交通大臣認定を受け、また、同年度木造住宅地域材利用拡大事業においてSWP紹介のためのパンフレット作成や県内での住宅フェアでモデル展示を実施した。今年度は、「設計マニュアル」「施工マニュアル」を作成し、設計施工関係者への説明会開催や、木造住宅フェアで一般消費者向けの紹介等を行い、地域材の利用拡大に向けた継続的な普及啓発を行う。
 
②高知県内放送局のスタジオセットの展示
高知県内の民放放送局2局(KSS高知さんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ)の放送スタジオセットを地域材をふんだんに使用して作成し、多くの県民視聴者の目に優しく、温かみのある雰囲気を伝えて地域材に興味を持ってもらう。また、放送局にも地域材に関する様々な特集を放送してもらい、視聴者に広く木材利用を啓発する。
 
③一般社団法人高知県木材協会の内装の木質化
軽量鉄骨造りの一般社団法人高知県木材協会の内装(床、壁面等)や作り付けのオフィス家具等を地域材を使って木質化し、モデルケースとして来訪者に展示・提案し、非木造や非住宅の内装に地域材を多く使ってもらう働きかけをする。また来場者やイベント用に配布するノベルティを県産材で作成し、配布する。
 
事業結果
①地域流通材をベースに開発した木質建材の普及
SWPパネル工法のマニュアル本を3種類作成した。
SWP構造パネルの大臣認定取得を記念し、その使用方法のセミナー並びに後藤隆洋氏(公財・日本住宅・木材技術センター)のレクチャーおよびパネルディスカッションを開催した。同パネルの広報と啓蒙をかねて、平成28年度のもくもくランドイベントに出展し、SWPモデルの設営、パンフレット配布、アンケート調査などを行った。
   
SWP設計施工マニュアルの作成
・ベーシック編(一般向)A416P カラー:900部
・技術編(設計・施工業者向)A412P カラー:600部
・資料編(設計・施工業者向)A452P カラー+モノクロ:300部
 
②高知県内放送局のスタジオセットの展示
高知県内の民放放送局2局(KSS高知さんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ)の放
送スタジオセットを地域材で使用して作製し、多くの県民視聴者に優しく、温かみのある雰囲気を伝えて地域材に興味を持ってもらった。また、放送局にも地域材に関する様々な特集を放送してもらい、視聴者に広く木材利用を啓発した。
スタジオの利用状況及び地域材に関する放送番組を以下に示す。
(KSS高知さんさんテレビ)
スタジオ利用状況(スタジオ利用による放送番組) 
月曜日~金曜日:11:30~11:55 土曜日・日曜日:11:50~12:00 番組名:スピーク
 月曜日~金曜日:15:50~18:00 土曜日・日曜日:17:30~17:55  番組名:みんなのニュース 
 地域材に関する放送番組
  高知県立林業学校入校式(H28.4.17)高知県自治会館(CLT建築物)紹介(H28.7.2)
尾﨑知事によるCLTなどのオリンピックへの木材利用(H28.8.25)
木造住宅フェアー(通称:もくもくランド)(H28.10.22)
(KCB高知ケーブルテレビ)
スタジオ利用状況(スタジオ利用による放送番組)
高知競馬が開催される週末の金曜日:21:00~21:30 番組名:高知競馬レース展望
高知競馬が開催される週末の金曜日:23:30~24:00 番組名:高知競馬レース展望
高知競馬が開催される週末の土曜日: 8:30~9:00  番組名:高知競馬レース展望
地域材に関する放送番組
住宅フェアー(通称:もくもくランド)(H28.10.29/10.30/11.1/11.2/11.3/11.4)
 放送回数:20回

KSS高知さんさんテレビのメインスタジオ

KSS高知さんさんテレビのサブスタジオ

KCB高知ケーブルテレビのスタジオ

協定書授与式(KCB高知ケーブルテレビ)
 
③一般社団法人高知県木材協会の内装の木質化
軽量鉄骨造りの一般社団法人高知県木材協会の内装(床、壁面等)や作り付けのオフィス家具等を地域材を使って木質化した。床はヒノキ無垢フローリング、壁はスギ無垢板、棚板にスギ無垢板を使用し、県産木製品を展示するとともに、事務所内装の木質化モデルケースとしての展示場とした。
 また、10月22日~23日、高知市中央公園で開催した木造住宅フェアー(通称:もくもくランド)において、来場者へのノベルティとして県産木製品を配布した。

内装の木質化外観

県産木製品の展示
 
事業実施により得られた効果
①地域流通材をベースに開発した木質建材の普及
設計マニュアルと施工マニュアルを作成し、製材業者、設計・施工業者への普及・PR
により、SWPへの理解・認知が図られた。木造住宅フェアでは、約2万人の来場者があ
り、一般消費者への普及・促進にもつながった。
 
②高知県内放送局のスタジオセットの展示
ローカルニュースやトピックス等で使用され、多くの県民視聴者が目にすることによ
り木材への興味のきっかけとなった。また、メディア側にも地域材等林業関係のニュースを積極的に取り上げてもらい、視聴者に木材に興味を持ってもらう機会が提供できた。
 
③一般社団法人高知県木材協会の内装の木質化
  モデルケースとして来訪者に展示・提案し、非木造や非住宅の内装に地域材を多く使ってもらう働きかけができた。また、木造住宅フェアー(通称:もくもくランド)において、来場者へのノベルティとして県産木製品を配布し、興味をもってもらった。
 
今後の課題と次年度以降の計画
 地域流通材をベースに開発した木質建材(SWP)の普及については、最適な用途の検討やモデル建築物の建設が課題であり、放送局のスタジオセットや事務所の木質化展示については、継続した活用や普及・PRが重要である。