平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
公益社団法人 石川県木材産業振興協会
実施概要
事業1 全国建具展示会石川大会への出展
建具業界を取り巻く経済環境は、高気密・高断熱住宅の普及や生活様式の変化等により、経験したことのない厳しい時代を迎えており、こうした情勢のなか、全国建具組合連合会のもと、構造改革の推進、伝統技術の継承、新技法による製品開発、後継者養成、建具施工士の資格認定制度の創設等により、快適な住環境の確保、地域経済の振興及び組合員の地位向上のため日々努力をしている。
この一環として毎年全国の同業者が一同に会し、これらの実現のため大会を開催しており、平成29年度全国大会は平成29年6月17日~18日、石川県金沢市で開催され、この大会において、一般消費者に対し地域材のPRに努めた。
- 〇大会モニュメントとして『CLTの迎門』『黄金の茶室』の製作、展示(補助対象外)
- 〇合法木材(石川県産能登ひば・杉柾平の板材等)展示、建具の展示
- 〇CLT床材を使用した舞台、木製間仕切りパーティション製作設置
- 〇ちびっ子木工体験や組子体験の各コーナー
幼児、児童生徒らがそれぞれ手に応じた木工品(オブジェ)の製作、一般対象に組子コースター製作等を実施した。
事業2 県産材PR事業
(1)森林・木造住宅体感バスツアーとPR事業
夏休みに小学生とその保護者を対象に、森林・プレカット工場・住宅などを見学し、林業や木に対する認知を高めるとともに、地域材・県産材についての見聞を深め、そのイベントを石川テレビにて放送することで、県民により広く地域材・県産材について理解を深めてもらうことを目的とする。
- ●森林・プレカット工場・住宅見学ツアー 参加者:小学生とその保護者を対象
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「能登の地域材」編 平成29年7月24日(月) 21組45名
石川県健康の森・能登木材総合センター見学
「加賀の地域材」編 平成29年8月1日(火) 19組38名
もくもく工房・加賀杉伐採現場、かが森林組合那谷工場
「住宅見学会」編 平成29年8月8日(火) 18組38名
かが森林組合那谷工場・もくもく工房・梶谷建設住宅展示場
- ●ツアー見学会の実施の模様を石川テレビで放映
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「リフレッシュぷらす」(石川テレビ) 16:30~17:25(5分)
放送日
1. 平成29年8月5日(土)
2. 平成29年8月12日(土)
3. 平成29年8月19日(土)「リフレッシュぷらす」(石川テレビ) 総集編 18:15~18.25(10分)
放送日
4. 平成29年8月26日(土)
上記1〜3をまとめた特別番組を10分番組で1回放送
(2)「いしかわさんカーニバル」、「24時間テレビ」へ出展
昨年からの継続事業として、地元テレビ局イベントに参加し県産材・地域材をPRした。
石川テレビ 「いしかわさんカーニバル」 平成29年5月27日(土)28日(日) 2日間
木工工作、ステージイベント等実施
15秒CM×25本放送(周知)
テレビ金沢「24時間テレビ」 平成29年8月27日(日) 1日間
木工工作等実施
15秒CM×25本放送(周知)
事業実施により得られた効果
(1)第62回全国建具展示会石川大会への出展
全国大会に出展することで、県外に向け県産材のPRを行うほか、一般消費者に対しては木工製品など身近なところから木に親しむことができることを伝えるほか展示品などを通して地域材の良さを発信し利用促進を図った。
(2)森林・木造住宅体感バスツアーとPR事業
夏休みに小学生を対象に、森林・林業・木材加工・優良住宅等の見学を実施し、その模様をテレビで放送することで、参加者のみならず県民に森林資源への理解と、地域材の良さを広く発信することができた。
(3)県産材PR事業
昨年に引続き、集客が多い地元テレビ局のイベントに出展し、地域材を使用した木工工作を実施し木の持つ温もりを感じてもらい、一般消費者に対してはイベント参画を通して木の良さを広く県民に普及・啓発を図った。特に、「24時間テレビ」は、夏休み最後の日曜でもあったことから、木工工作がたくさんの親子連れでにぎわい、イベントに貢献したことから、テレビ金沢より「感謝状」が授与された。
今後の課題と次年度以降の計画
本事業を一過性に終わらせることなく、利用拡大に向け継続して事業展開する必要がある。
- 子どもから大人まで、木材・木製品の触れあいを通じて、「木の良さ」や「木の利用」の理解を求め、今後も「木育」に取り組んで行く。
- ゆるきゃら「里山ウッディー君」を各イベントで大いに活用し、木に対する理解を求める活動を行っていく。
- 昨年作成した、地域材を使用した「事例集」を各イベントで配布し、一般消費へPRすることができ、今後も積極的に地域材を利用した住宅の振興に努める予定だが、財源の確保が問題である。