平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
京都府木材組合連合会
実施概要
京都府における木材業者の代表団体として、京都府の木の利用拡大を目的とし、下記の事業を実施した。
(1)公共建築物における材工分離発注体制説明会の実施
日時・場所:平成29年8月29日(火)ルビノ京都堀川(京都市上京区)16:00~参加者 :38名 (京都府内 木材業者等
(2)「京都府の木で木造建築物を建てるためのイロハ」
説明会および個別説明
【「京都府の木で木造建築物を建てるためのイロハ」説明会】
講師:一般社団法人 京都府木材組合連合会 専務理事 愛甲 政利
京都府農林水産部林務課 木材産業担当副課長 石堂 次郎(福知山会場以外)
京都府農林水産技術センター農林センター森林技術センター
普及指導担当 足立 亘(福知山会場のみ)
木構造設計地域リーダー(京都) 株式会社エス・キューブ・アソシエイツ
橋本 一郎
司会進行:一般社団法人 京都府木材組合連合会 田代 幸樹
対象:設計士、建築業者(ゼネコン、工務店他)、行政発注担当者、木材業者 等
京都府農林水産部林務課 木材産業担当副課長 石堂 次郎(福知山会場以外)
京都府農林水産技術センター農林センター森林技術センター
普及指導担当 足立 亘(福知山会場のみ)
木構造設計地域リーダー(京都) 株式会社エス・キューブ・アソシエイツ
橋本 一郎
司会進行:一般社団法人 京都府木材組合連合会 田代 幸樹
対象:設計士、建築業者(ゼネコン、工務店他)、行政発注担当者、木材業者 等
- <第1回> 日時・場所 :平成29年6月27日(火)福知山市武道館
参加者 :39名 - <第2回> 日時・場所 :平成29年7月5日(水)京都トレーニングセンター
参加者 :25名 - <第3回> 日時・場所 :平成29年7月11日(火)ルビノ京都堀川
参加者 :82名 - <第4回> 日時・場所 :平成29年7月20日(木)山城勤労者福祉会館
参加者 :24名
<行政等への個別訪問説明>
4月10日(月) 京丹波町役場
4月20日(木) 綾部市里山交流研修センター 森もりホール
公共建築物等における木づかい講習会において講義(40分)
京都府北部の行政関係者35名出席
4月21日(金) 京都府南丹広域振興局
5月25日(木) 綾部市役所
5月30日(火) 京都府漁業協同組合
6月 1日(木) 南丹市役所
8月 1日(火) 京都府山城広域振興局
8月16日(水) 京都府茶業研究所 設計事務所に地域材利用現場にて説明
8月18日(金) 府内工務店のち丹後工務店説明
8月22日(火) 市内府産木材対応工務店への説明
8月23日(水) 府南部府産木材対応工務店への説明
9月13日(水) 建築士事務所協会
根木建設工業への説明
9月21日(木) 京都市産業観光局農林振興室林業振興課
9月26日(火) コマツハウジングへの説明
4月10日(月) 京丹波町役場
4月20日(木) 綾部市里山交流研修センター 森もりホール
公共建築物等における木づかい講習会において講義(40分)
京都府北部の行政関係者35名出席
4月21日(金) 京都府南丹広域振興局
5月25日(木) 綾部市役所
5月30日(火) 京都府漁業協同組合
6月 1日(木) 南丹市役所
8月 1日(火) 京都府山城広域振興局
8月16日(水) 京都府茶業研究所 設計事務所に地域材利用現場にて説明
8月18日(金) 府内工務店のち丹後工務店説明
8月22日(火) 市内府産木材対応工務店への説明
8月23日(水) 府南部府産木材対応工務店への説明
9月13日(水) 建築士事務所協会
根木建設工業への説明
9月21日(木) 京都市産業観光局農林振興室林業振興課
9月26日(火) コマツハウジングへの説明
(3)立木の大径化に対応した製材加工体制の調査
協力:国立大学法人 三重大学 渕上 佑樹 助教
京都府内でも9齢級以上の高齢級が増加して立木の大径材化が進む中、活用の方策を探るべく大径材製材加工体制に関する調査を実施した。
<現地調査を実施した事業者一覧>
【製材所】(株)高岡建材、坂矢木材(株)、(有)日新製材所、京北森林組合木材加工センター、ホリモク(株)、尾﨑林産工業(株)
【プレカット工場】辻井木材(株)舞鶴プレカット工場、京北プレカット(株)
【合板工場】林ベニヤ産業(株)舞鶴工場
【集成材工場】(株)七谷川木材工業社、(有)日新製材所
聞き取りとともにデータ収集等も実施し考察した結果、大径材の原木需要が低迷しているのは、対応できる機械設備が整っていないだけでなく、大径材から生産した製材品が量・価格ともに適正需要が見込めないため、大径材用の機械を増強するまでの考えに至らないことも原因であることが見えてきた。しかし一方で、大径材から生産できる新規製品開発の着手や大量製材ができる機械が注目されており、状況は厳しいものの、引き続き可能性を探っていく方針である。
【製材所】(株)高岡建材、坂矢木材(株)、(有)日新製材所、京北森林組合木材加工センター、ホリモク(株)、尾﨑林産工業(株)
【プレカット工場】辻井木材(株)舞鶴プレカット工場、京北プレカット(株)
【合板工場】林ベニヤ産業(株)舞鶴工場
【集成材工場】(株)七谷川木材工業社、(有)日新製材所
聞き取りとともにデータ収集等も実施し考察した結果、大径材の原木需要が低迷しているのは、対応できる機械設備が整っていないだけでなく、大径材から生産した製材品が量・価格ともに適正需要が見込めないため、大径材用の機械を増強するまでの考えに至らないことも原因であることが見えてきた。しかし一方で、大径材から生産できる新規製品開発の着手や大量製材ができる機械が注目されており、状況は厳しいものの、引き続き可能性を探っていく方針である。
(4)京都府産木材製の普及啓発グッズの作成と配付
木造住宅建築を検討している層や、公共木造建築物の利用者である一般府民に向け、実際に京都の木に触れることのできる木製グッズを目指し、京都府産スギ製の「京都の木をつかって、森をささえる」ストラップを作成し、配布した。
- 「SAVE FOREST OF KYOTO
京都の木をつかって、
森をささえる」 - 5色展開のひも
- 首からさげるバージョン
事業実施により得られた効果
(1)では、材工分離発注の体制について問題点認識と課題解決のための説明会を実施し、木材業者の対応力強化のための意識向上につなげることができた。(2)は、行政機関や建築関係業者に対し、京都府産木材利用における基本事項を専門家から確認する機会となり、地域材利用の実務につなげられる情報を提供することができた。(3)は、今後の原木供給の傾向への対応および森林施業の在り方にもつながる内容で、現状の体制強化の必要性と、森林施策の転換の検討、新製品の可能性など、今後の展望を見通すことができた。(4)は、メッセージも伝わりやすくデザイン性も高いグッズを製作することができ、大変好評のため、愛用してもらうことで継続的な啓発が期待できる。
今後の課題と次年度以降の計画
木材業者をはじめ、行政、建築関係者に向けて講習などを実施してきたが、引き続き地域材利用の助けとなるような情報提供につながる事業を実施していく。また、地域の現状に沿った木材利用の分析とその活用や、一般府民向けの啓発事業も実施する。