平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
兵庫県木材業協同組合連合会
実施概要
1 実施団体の説明
兵庫県産木材の利用推進に取り組んでいる組織「兵庫県木材利用推進協議会」に、効果的な実施のため4つの協力団体と連携して実施した
- (事業主体)兵庫県木材業協同組合連合会
- 兵庫県木材利用推進協議会
(構成員)(一社)兵庫県林業会議・兵庫県森林組合連合会・兵庫県木材業協同組合連合会・(一社)兵庫県治山林道協会・兵庫県公有林野協議会・兵庫県水源林造林協議会・(公社)兵庫みどり公社・兵庫県林業協会・兵庫県林業改良普及協会・兵庫県木材青年クラブ・ひょうご木のすまい協議会・県産木材供給促進協議会・木づかい推進協議会
(協力団体)ひょうご木の匠の会
木のすまい相談カウンター運営委員会(H28.9設立)
兵庫県立丹波年輪の里、(株)神戸新聞事業社
2 事業の目的
年間来場者数3万人を超える都市部での地域材利用拡大普及拠点である「ひょうご木づかい王国学校」の施設及び知名度を活用し、より多くの一般消費者へ働きかけ、新規顧客の誘致、新たな木材ファンの獲得、木づかい運動の拡大を目指すとともに、「木のすまい相談カウンター運営委員会」メンバーの工務店等による木造住宅相談や木造住宅セミナーを開催し、木造住宅の実需要増加を図る。
3 事業内容、事業結果
(1)都市部での地域材利用拡大をねらった普及イベント
「出張!!ひょうご木づかい王国学校」の実施 3回
- ① 第1回 平成29年4月29日(土)10:00~16:00
- 場 所 神戸市須磨区緑台 神戸総合運動公園
実施内容 ①本格的な木工に挑戦できる「親子木工広場」
②自由に遊べる県産木材積み木遊びコーナー
普及対象 神戸市西部のニュータウン地区住民
協力団体 兵庫県木材青年クラブ
実 績(参加組数) 113組 - ② 第2回 平成29年7月29日(土)~30日(日)10:00~17:00
- 場 所 神戸市中央区東川崎町 デュオこうべ採光ドーム(JR神戸駅隣接)
実施内容
①王国学校スタッフによるワークショップ
②伝統工法実演、大工による刻み、組立実演
③ミニ木造住宅相談コーナー
④自由に遊べる県産木材積み木遊びコーナー
普及対象 神戸ハーバーランド方面への来場者
協力団体 兵庫県木材青年クラブ、木の住まい相談カウンター運営委員会
実 績(参加人数) 424人 - ③ 第3回 平成29年8月20日(日)10:00~16:00
- 場 所 神戸市中央区東川崎町 ウミエ モザイク 希望の広場
協力団体 兵庫県木材青年クラブ
実施内容 本格的な木工に挑戦できる「親子木工広場」
普及対象 神戸ハーバーランド ウミエ モザイク来場者
実 績(参加組数) 87組
(2)普及拠点施設「ひょうご木づかい王国学校」を活用した
木造住宅相談等の普及活動の実施
- ① 「ひょうご木づかい王国学校」の利用実績
- 期 間 平成29年1月6日~8月31日(月曜定休) 営業日数203日
来場者数 延べ13,429名、日平均66人(17~160人) - ② 王国学校スタッフによる常設ワークショップ(木工作等) 参加者数1,998名
- ③ 工務店スタッフによるワークショップ、住宅相談会の開催
- ワークショップ 13回
(1/22、2/11、2/12、4/23、5/7、5/28、6/3、6/18、7/2、7/15、7/16、7/17、8/6)
セミナー 7回 (1/24、1/29、3/9、3/11、3/12、3/16、3/30)
無料住宅相談会 13回
(4/30、5/18、5/25、6/8、6/15、6/25、6/29、7/6、7/13、7/27、8/3、8/10、8/17)
多可町産 桧伐採ツアー&棚田BBQ! 1回(2/25) - ④ 広報
- ホームページの管理、ポスター掲示、イベント案内アナウンス等を実施
(3)その他の製作物
- ① ひょうご木づかい王国の紹介ポスター(B2サイズ)
- 目的 兵庫県産木材の利用拡大を進めるシンボルとしての「ひょうご木づかい王国」を紹介するデザインで、森林資源循環をやさしく伝える内容を含めている。
部数 3部
対象 イベント実施時に掲示して、参加者に見てもらう - ② おすすめします兵庫県産木材
- 目的 兵庫県産木材を扱う木材業者を紹介するとともに、兵庫県で実施している融資制度に適合させるためのマニュアルも掲載。普及施設、イベントでの配布のほか、木造住宅相談で活用した。
部数 1,000部
対象 工務店ほか木造建築関係者
事業実施により得られた効果
- ☆ 平成27年5月にオープンした「ひょうご木づかい王国学校」は平成29年8月末時点で延べ69,192名の来場があり、年間約3千人が訪れる商業施設神戸ハーバーランドという立地において当施設自体がメディアとなっており、木育効果も含めその機能を有効に活用して、多くの消費者に対し、木材を使うこと、県産木材等地域材を使用して木造住宅を建設することの意義を伝えることができた。
- ☆ 施設外での単発イベント(木工ワークショップ、木育キャラバン等)の実施を通じて「ひょうご木づかい王国学校」のPRを行うことにより、これまで当該施設を知らなかった者に知ってもらうとともに、楽しんでいる子どもたちの写真を口コミやSNS投稿してもらうことで、より効果的なPRを実施できた。
- ☆ 木のすまい相談窓口を担う工務店グループが実施したセミナーや住宅相談を通じて、木造住宅建設につながる普及啓発ができた。
今後の課題と次年度以降の計画
(1)課 題
〇来場者の意識の変革
木造住宅相談ができる施設であることの認知度がまだ低い。気軽に相談ができる施設であることをもっと知ってもらう必要がある。
〇木のすまい相談窓口としての信用度の向上
工務店スタッフがいない時は住宅相談の予約をしてもらっている現状であるが、来場者から木のすまい相談窓口としてもっと信頼されるように変えていく。
(2)計 画
〇勉強会等の充実
住宅取得のための勉強会等の回数を増やす。情報誌を製作、配布するとともに、フリーペーパーを製作してハーバーランド周辺の住戸にポスティングする。これらの活動により、信頼できる木のすまい相談窓口の認知度を高める。
〇木のすまい相談専任スタッフの配置
木のすまい相談窓口を工務店の持ち回りではなく、専任のスタッフを配置して第三者的立場で相談に応じる体制を整備する。
実施状況写真
- 施設内 WSスペース
- 地域工務店WS ふみ台
- 常駐スタッフWS コリントボード
- 木のすまい相談コーナー
- 4/29 第1回 親子木工広場
- 7/29 第2回 会場全景
- 7/29 第2回 伝統工法組立実演
- 8/20 第3回 親子木工広場