平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
鳥取県木材協同組合連合会
実施概要
工務店・設計事務所・製材業者・素材生産業者等の林業・木材関係団体(鳥取県木材協同組合連合会、鳥取県森林組合連合会、鳥取県建築士事務所協会、鳥取県木造住宅推進協議会、鳥取県建築技能近代化協会)と「木づかいの国とっとりを実現する会」並びに「鳥取県木質内装材開発・販売推進協議会」が連携をとりながら県産材の利用促進に向けて積極的に事業を実施した。
企画のための会議の開催等
川上から川下までの林業・木材産業関係5団体と「木づかいの国とっとりを実現する会」並びに、「鳥取県木質内装材開発・販売推進協議会」と連携し、オール鳥取県で県産材活用の推進に向け県民運動「木づかいの国とっとり」等を実施した。
県産材の普及啓発の実施
「木づかいの国とっとり2017 木と暮らす」をテーマに、地域の森林資源を活用し循環型社会の構築を目指す取組や意義などを分かりやすく地元紙へ掲載するなど、県産材利用への普及啓発活動を推進した。
- ① 新聞広告
-
- 4月28日掲載分 テーマ:「①活用される補助金」(別添のとおり)
地域材を利用した住宅建築に関わる県の助成制度や関係団体の取組を紹介し、地域材の需要拡大が地域の産業活性や森林環境の向上につながることや地域材の良さなどについて県民の方に普及啓発を行ったほか、鳥取県木質内装材開発・販売推進協議会で取り組んでいる県産の杉と桧の間伐材を有効活用した内装材開発についても普及を行った。 - 5月30日掲載分 テーマ:「②鳥取県産材を使った家」(別添のとおり)
地域材をふんだんに使った「使った木材を隠さずに見せること」にこだわった住宅を紹介し、構造材や仕上げ材として木の良さをアピールしたほか、住宅設計者からみた木材活用についての意気込み等について広報活動を展開した。 - 6月30日掲載分 テーマ:「③鳥取の”ケンサン”参上」(別添のとおり)
鳥取県産材の魅力を熟知した川上から川下までの木材関係団体から推薦された県産材の専門家”ケンサン”の活動状況を紹介したほか、木材活用の新たな取り組みである鳥取県林業試験場が開発した鳥取県産の杉材を使った地震に強い耐力壁についても情報提供するなど県産材の新たな取り組み等について情報発信した。 - 8月 1日掲載分 テーマ:「④県産木製品の展示施設 韓国に開設」(別添のとおり)
鳥取県の新たな取り組みとして韓国に県産材販路開拓拠点(展示施設)を設置したが、この施設を活用した鳥取県産木製品の海外展開について紹介するなど、県産材の新たな販路拡大への取り組みを情報提供し広報活動に努めた。
- 4月28日掲載分 テーマ:「①活用される補助金」(別添のとおり)
- ② パンフレット作製(別添のとおり)
- 地元紙に特集した内容に新たな県産材の魅力や活用の意義等についての企画を追加したパンフレット1,000部を作成し、関係団体へ配布するなど県産材普及ツールとして活用した。
- ③ ホームページの改定
- 上記①、②の活動をさらに多くの県民の方々に広報すべく、県木連のホームページに掲載、情報発信を行った。
県産材の展示や体験イベント等の実施
【「人」と「木」のつながりが未来の鳥取をつくる】をテーマに「鳥取のひととき」プロジェクトを展開した。(別冊資料参照)
TOTTORI WOOD FESTA(とっとりウッドフェスタ) (来場者約300人)
~気になる鳥取の木のデザイン・木のアート大集合~ (8月27日実施)
コンセプト:木の気になる文化祭 会場:森林公園 とっとり出合いの森
広く県民を対象としたイベントとし、「県産材」や「木材の利用方法」等について興味や親近感を持ってもらうことで県産材の需要拡大につなげていく企画を実施し大勢の来場者で賑わった。
- ① とっとりウッド作品展(応募総数75点)
-
鳥取県内小学生以下を対象に「鳥取県産材で作られた夢のマイホーム」作品を募集し、会場に展示した。
- ② ケンサンの県産材クイズラリー(参加者数92人)
-
自然に触れ合いながら楽しむ、鳥取県産材に関するクイズラリー
- ③ ウッドGOOD トーク&ライブ
-
木にまつわる打楽器(マリンバ)ライブ演奏会。会場イベントや休憩しながらライブと木にまつわるトークが楽しめる。
- ④ 木の自由工作コーナー
-
夏休みの思い出に県産材を使って好きな物が作れるコーナー
- ⑤ WOODワークショップ(参加者約100人)
-
ものづくりを通して遊んで学ぶワークショップ(木のスプーンづくり)
- ⑥ 木製遊具体験コーナー
-
県産材で作られた遊具で遊べる体験コーナー
事業実施により得られた効果
- 子ども達に思い思いのイメージで自分の家を創造しイラストにしてもらうことで家族全体の思いに繋がり木材への新たな認識が醸成されることが期待できる。
- 多くの方に木材に触れてもらう機会を設けたことで木への親近感や新たな感覚の享受など県産材の良さや使うことの必要性を感じてもらえた。
- 木を使った楽器やトークをキッカケに多くの方に木材への興味や関心を持ってもらうことができた。
- 県産材の特徴や利・活用の必要性などについて身近な話題として関心を持ってもらえるよう地元紙で特集したほか、パンフレットにより業界関係者及び一般の方へ県産材需要拡大への普及活動を行った。
- 身近な県産材の専門家「ケンサン」が再生可能な木材を使った循環型社会のすばらしさや木の良さ・特徴を紹介するなど一般の方への情報発信を積極的に進めた。
今後の課題と次年度以降の計画
- 木材関係団体が相互に連携を深めるなど相互交流の必要性は認識されたが、定着させるためには今後ともイベント等を通じた継続的な企画・運営での協力態勢が必要
- イベントを通じて新たに木の良さに感心されることも多く、木の良さに親しんでもらい木の良さを理解してもらうためには一過性ではなく息の長い取組として継続的にイベント等を実施していくことが必要
- 木材の使い方や木製品についての照会も多いことから、顔の見える身近な県産材の専門家”ケンサン”の周知を図るとともに、”ケンサン”のスキルアップを図りエンドユーザーへのマイスター的な立場で活躍できる態勢づくりが必要