平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
やまぐち木の家等推進協議会
実施概要
実施団体の説明
産学公連携により、民間分野における県産木材の利用を推進する川上から川下までの関係者、大学関係者、消費者関係者、行政の計35団体(社)で構成する組織
役員:会 長 一般社団法人山口県木材協会 会長 吉野一
副会長 山口県森林組合連合会 代表理事専務 垣村幸美
事業の目的
民間分野等における県産木材の利用を拡大するため、産学公連携による木材に係る各種取組を実施し、県産木材利用の普及と定着化を図ることを目的とする。
事業内容、事業結果
①県産木材利用のモデル的な取組
県産木材を利用した住宅の建築に取り組む地域の工務店等が、木の良さや県産木材の利用
意義等を紹介するための合同展示会を開催。
- ア 日 時:平成29年6月24日~9月24日の間
場 所:山口県東部地域(岩国市・柳井市・和木町)・中部地域(山口市)の6会場
参加工務店等:延べ10社 - イ 内 容
- 山口県産木材を利用した住宅(個人又はモデル展示場)の合同展示会。
住宅は、木造在来軸組工法に限定。 - 合同展示会開催周知のための地元情報紙への掲載(全体:272,500部配布)
- 「やまぐち県産木製品ガイド」により県産木製品の普及啓発を行い、併せて県産木製品等を来場記念として配布。
- 山口県産木材を利用した住宅(個人又はモデル展示場)の合同展示会。
- ウ 事業結果
木の良さと良質な県産木材が生産されていることの周知とともに、情報紙に「やまぐち木の家等推進協議会」の名称記載により、地域の工務店への信頼度が増した感あり。
木造建築の新規プランの依頼を受けるなど、内容のある展示会となった。また、記念品の県産木製品は大変好評であり、県産木材利用の普及啓発と情報発信が図られた。
②木とのふれあい体験教室
小学校児童を対象に木材利用に関する体験教室を通して、木の良さや人と木と森との関わりを学ぶ取組みを実施。
- ア 日 時:平成29年7月4日~9月11日の間
場 所:市立小学校(5校)
対象児童:197名 - イ 内 容
児童が木材に触れ親しめる、以下の体験メニューを実施- 木と人の生活の関わりの話
- 木組み体験
- カンナ削り、丸太切り体験
- 木工教室(箸づくり、ミニイス、マガジンラック、小物入れ 等)
- ウ 事業結果
- 木の家の良さ、木の質感、香りを感じてもらい、木材に興味を持たせた。
- 伝統的な「継手・仕口」の部材を持込み、大工の職人技や工法に興味を持たせた。
- 体験活動後に児童から感謝の手紙を頂き、「大工になりたい」との声が多数あり。
学校によっては、より低学年の児童が、次は自分らの番だと楽しみしており、再度の実施要望あり。
③やまぐち県産木製品の利用促進
県産木材の利用拡大を図るためには、県内はもとより、今後、期待の持てる首都圏等における建築関係者等に対し、県産木製品等の情報発信及び利用促進が必要であることから、以下の取組を実施した。
- ア「第2回九州ホームショー(建材・部材・インテリア・家具ゾーン)」出展状況
- 日 時:平成29年7月5日(水)~6日(木) 10:00~17:00
- 場 所:マリンメッセ福岡(福岡県福岡市博多区沖浜町7-1)
- 主 催:一般社団法人 日本能率協会
- 内 容:九州圏から集まる建築関係者等に対し、山口県産木製品
- 等(やまぐちブランド登録品等)の情報発信を実施。
- 出展社:TAKE Create Hagi㈱、㈱シンラテック、㈱リンケン
- 来場者:2,805名(有料入場者)
- 事業結果:竹家具(テーブル、イス)やシイノキフローリングが好評であり、生活を感じさせる展示ブースに対する評価、関心度が高かった。(来場者の声)67社と名刺交換し、一部業者からは注文が入っている。
- イ「リビングデザインセンターOZONE」出展状況
- 日 時:平成29年7月14日(金)~15日(土)10:30~17:00
- 場 所:リビングデザインセンターOZONE 新宿パークタワー 1Fアトリウム (東京都新宿区西新宿3-7-1)
- 主 催:やまぐち木の家等推進協議会
- 内 容:首都圏における建築関係者等を対象に、家具、装飾品、建材等を取り扱う 山口県内事業者3社と連携し、県産木製品等の情報発信を実施。
- 出展社:TAKE Create Hagi㈱、㈱シンラテック、山口県森林組合連合会
- 来場者:3,586名
- 事業結果:竹家具(スツール、ダイニングセット)の展示では、早速の注文が入る等、また、シイノキの棚などが好評であった。山口県の木製品等のPRや周知が図られた。
事業実施により得られた効果
- 県産木材を利用した住宅の建築に取り組む地域の工務店等が、木の良さや県産木材の利用意義等を紹介するための合同展示会を開催することにより、県産木材利用の普及啓発と情報発信が図られた。
- 小学生を対象とした木材にふれあう体験を通して、木の家の良さ、木の質感、香りを感じてもらい、木材に興味を持たせた。また、伝統的な「継手・仕口」を理解し、大工の職人技や工法に興味を持たせた。
- やまぐち県産木製品等については、今後、期待の持てる九州及び首都圏における建築関係者等に対し、情報発信及び利用促進(商談を含め)が図られた。
今後の課題と次年度以降の計画
- 県産木材を利用することが地域産業の活性化につながることへの理解促進。
- 県民及び川下関係者(工務店等)に対するより一層の森林整備の必要性への理解と身近な県産木材の利用促進。
- 県内外における県産木製品の情報発信及び利用促進。