平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
大分県木材協同組合連合会
実施概要
1 一般消費者向け地域材PR
(1) 地域材需要拡大広報(TVスポットCM :「地域材のある暮らし」)
地元TV局を活用して、地域材活用の意義と木造建築の良さを紹介するCMを放映した。
- 放映期間:平成29年 7月 1日~平成29年 8月25日
- テレビ局:OBS、TOS、OAB
- 放映回数:OBS:19本、TOS:20本、OAB:18本
※放映内容は、大分県木材協同組合連合会のホームページにて公開中。
(2) 地域材情拠点の整備
年間入場者数が27万人に及ぶ「大分県農業文化公園」内に、スギやヒノキの木製遊具や地域材普及用パネルを設置し、木育活動の推進と地域材利用の情報発信拠点としての整備を行った。
- 地域材情報発信パネル
- 全景
2 設計者等木造建築推進セミナーの開催
(1) 木造建築推進セミナーの開催
大中規模木造建築物の建設を推進するため、県内外の建築士14名を対象にして木材の特性、構造、木と健康等に関するセミナーを開催した。
- 第1回:平成29年4月15日~16日 大分県日田市 日田木材協同組合会議室
「木材・木質材料・木質構造」「木造の構造デザイン」 - 第2回:平成29年5月13日~14日 大分県日田市 日田木材協同組合会議室
「木の香りの科学」「大川組と七つ星について」 - 第3回:平成29年6月3日~4日 大分県日田市 パトリア日田
「設計事例研修 パトリア日田」 - 第4回:平成29年7月8日~9日 大分県日田市 日田木材協同組合会議室
「木材と耐久性」「省エネルギー住宅の基本」 - 第5回:平成29年7月29日~30日 大分県日田市 日田木材協同組合会議室
「木と健康」 「木づかいのススメ」 「修了式」
- 第3回 設計事例研究
- 第3回 パトリア日田
- 第5回 木と健康
- 修了式
(2) 木材関係者等を対象にした木造建築セミナーの開催
製材業者や行政等の木材関係者71名を対象に、建築基準法や建築側が求める木材に関する知識等を習得するためのセミナーを開催し、木材の良さを発信できる木材関係者等の養成を行った。
- 第1回:平成29年6月9日 大分県大分市
「設計者・建築側が求める木材」 - 第2回:平成29年8月4日 大分県大分市
「中大規模木造を建築してみよう」 - 第3回:平成29年8月24日 大分県大分市
「木造住宅の耐震・耐風設計と建築基準法・地震被害」
- 第1回
「設計者・建築側が求める木材」 - 第2回
「中大規模木造を建築してみよう」 - 第3回
「木造住宅の耐震・耐風設計と建築基準法・地震被害」
3 地域材新用途の普及推進
(1) 環境パイル工法の普及促進
地域材(スギ材)を活用した地盤改良工法(環境パイル工法)について、現場研修会の開催等を実施し、その普及促進を行った。
- 現場研修会 :平成29年6月9日 大分県大分市 新築現場 参加者17名
- 研修会での説明 :平成29年8月3日 大分県大分市 参加者22名
- 現場研修会
- 研修会
(2) 地域材ハウスの普及促進
地域材を使用したDIY対応型ログハウスの普及促進と地域材利用の意義を盛り込んだリーフレットを作成し、広くPRすることで、地域材の普及促進を行った。
事業実施により得られた効果
地元TV局等による一般消費者に対する地域材のPR、設計士を対象とした木造建築推進セミナー等の開催、スギを活用した環境パイル工法等地域材新用途の普及促進に取り組みにより、地域材の利用と需要拡大の推進に繋がった。
今後の課題と次年度以降の計画
県内の木材資源は充実しており、この豊富な資源を循環利用し、林業の成長産業化を推進するためには、今後も、林業・木材産業関係者や行政と連携しながら、県内外における地域材利用拡大を推進する必要がある。
また、非住宅分野、特に民間分野におけるオフィスビルなどの木造化を推進するため、CLT等を用いた大分県木材会館を建設し、中大型木造建物のモデルとして広くPRしたい。