平成28年度 地域材利用の木材関係者等への支援対策事業
公益財団法人 鹿児島県住宅・建築総合センター
実施概要
① 森林環境教育と連動した地域材活用の意義・必要性等の広報PR
夏休み期間中に「住宅の取得を計画しているファミリー世帯」を対象とした親子バスツアー(薩摩半島コース)を開催し、木の伐採現場から製材工場、建築現場、完成展示場と木造住宅生産の一連の過程を見学した。
途中に木工教室等も組み込むことで、素材としての木材の良さのほか、森林資源を守っていくことや地域材を活用することの意義などについても普及啓発を図った。
また、県下で刊行されている住宅情報誌出版社の取材班も同行し、記事掲載することで幅広い年代に対し、地域材を活用した住宅の快適性・意義の周知を行った。
バスツアー開催
開催日 | コース名 | 参加者数 |
---|---|---|
平成29年8月3日(木) | 薩摩半島コース | 34名 |
- 製材工場の見学
- 木工教室
バスツアーの内容を住宅情報誌に掲載
掲載誌名:かごしま家づくりの本 Vol.38 (カラー見開き 2ページ)
掲載内容
さらに、県下で刊行されている住宅情報誌(3誌)に「かごしま木の家」及び「認証かごしま材の家」に関する広告を出稿し、住宅に地域材を活用することの意義と支援制度等の周知を行った。
広告3誌掲載内容
② 展示イベントによる地域材活用の意義・必要性等の広報PR
鹿児島県内外で開催された展示等イベント(4箇所)へ出展し、かごしま材及びかごしま木の家、認証かごしま材の家のPRを行った。
No. | 開催日 | イベント名 | 主な出展内容 |
---|---|---|---|
1 | 平成29年9月9日~10日 | かごしま木の家完成見学会(沖縄県那覇市小禄) | ・ かごしま材・認証かごしま材を使用した「かごしま木の家」の完成見学会 |
2 | 平成29年9月16日~17日 | 木と住まいの大博覧会2017マリンメッセ福岡(福岡市) | ・ 認証かごしま材や2×4部材、CLT材等の展示 ・ パネル展示・パンフレット配布 など |
3 | 平成29年10月7日 | 森林のまつり (姶良市) |
・ 木造応急仮設住宅モデル展示、森林クイズ、木工教室、林内作業車体験 など |
4 | 平成29年10月20日~21日 (22日は台風の為中止) |
かごしま住まいと建築展(鹿児島市:「かごしま木材まつり」と同所開催) | ・ 木造応急仮設住宅モデル展示、パンフレット配布、CLTパネル展示、スタンプラリー など |
4 | 平成29年10月21日 (22日は台風の為中止) |
かごしま木材まつり(鹿児島市:「かごしま住まいと建築展」と同所開催) | ・ 木造住宅軸組展示、地域材活用の意義パネル展示、遊具設置 など |
- | 平成29年10月22日 | おおすみ木材まつり(鹿屋市) | ・ 台風のため中止 |
各イベント実施状況
- 1. かごしま木の家完成見学会
- 2. 木と住まいの大博覧会2017
- 3.森林のまつり(姶良市)
- 4.かごしま住まいと建築展
- 4. かごしま木材まつり
- 4.かごしま木材まつり
③ 地域材を活用した木造応急仮設住宅のモデル展示
頻発する地震や台風・火山等の災害を背景にこれまで協議会で検討してきた大規模災害時における地域材を活用した木造応急仮設住宅の供給について、かごしま型プランのモデル(モックアップ)を作成し、供給体制・工程等の検証を行うとともに、展示イベントにおいて展示を行い、県民(一般消費者)への周知を行った。
展示イベント(※前述②参照)
- ①森林のまつり(姶良市)
- ②かごしま住まいと建築展、かごしま木材まつり(鹿児島市同所開催)
- ①イベント展示状況
- ②イベント展示状況(外観)
- ②イベント展示状況(内観)
事業実施により得られた効果
住宅情報誌やイベント等を通じて広く地域材活用の意義・必要性等を周知することで、県民(一般消費者)へ「地域材を活用した木造住宅」を訴求することができ、良質な木造住宅供給促進へと繋がった。また、かごしま型の木造応急仮設住宅のモデルをイベントで展示することで、木造で建てることの意義・必要性を県民へ示すことでき理解が深まった。
今後の課題と次年度以降の計画
人口・世帯が減少する中、「地域材を活用した木造住宅」の建設を促進していくためには、継続的な訴求のための取り組みが必要となってくることから、次年度以降についても予算の許す範囲で引き続きイベントや各種媒体などを通じて普及啓発を図っていくこととしている。