NPO法人チルドリン

平成30年度 A材丸太を原材料とする構造材等の普及啓発事業

NPO法人チルドリン

事務局所在:東京都

実施概要

事業計画


事業計画(pdfで表示されます)

 

実施概要

子育て世代の家庭に向けた、A材丸太を利用した内装材・家具等の試作及びブランディング 
 上記のアンケート結果を踏まえた子育て世代の家庭の嗜好を反映したデザインであり、かつ手の届く価格帯であることを念頭に置き、A材丸太を利用した内装材・家具等の試作を行い、試作した製品を一つのパッケージとしてブランディングする。 
 具体的には、弊団体が製品のアンケート結果を基にして試作品の構想を練り、「小田原地区木材業協同組合」及び「NPO法人おだわら名工舎」が試作品の開発を行い、「株式会社リバティ・ハート」がこれらのブランディングを実施します。 
 大型商業施設における普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェ』の実施 
 アで試作した製品の感触を確認するため、子育て世代の家庭の消費活動の拠点となっている大型商業施設にて普及啓発イベントを実施します。 
 具体的には、まず、試作品の説明とイベント案内のためのホームページや試作品のカタログブックレットを制作した上で、弊団体が普及啓発イベントを実施した実績のある「東京ビックサイト」及び「小田原地下街ハルネ」において、『ZAIMOKUマルシェ』と銘打ったイベント内で試作品の展示等を行います。
 
実施団体の説明
 子育て世代ママをサポートする各種イベントの企画、運営、管理に関する事業。子育てて世代のママが集うコミュニティスペースの企画、運営に関する事業(コミュニティスペースの運用、自主活動サポート、コミュニティ立ち上げ)子育て世代ママへの情報発信に関する事業(フリーマガジン企画・配布、ウエブサイト、ブログの運営)
 
事業の目的
 本事業実施によるA材丸太を利用した内装材・家具等の需要拡大はもちろんのこと、本事業で製作した試作品の商品化が見込まれ、製作工程をオープンにすることにより、弊団体のネットワークを活用して全国各地域で同様の製品が生産されることが期待されます。 
 また、『国産材の製品を購入できる場』を地域個別で実施すると、広報に非常に労力を要し、その商品を本当に必要としている層へ届けることが困難となります。そこで、全国各地域が連携したワンストップ窓口である『ZAIMOKUマルシェ』を創設することで、これらの問題解決を図ります。これが地域の工務店、木材加工業者等と地域の子育て世代の家庭が作るマーケットをつなぐ場として機能することが期待され、さらに、本事業を成功事例として、全国各地域への横展開が図られることを狙っています。 
 
事業内容・結果(事業ごとに記載)
事業1
子育て世代の家庭に向けた、A材丸太を利用した内装材・家具等の試作及びブランディングのうち試作品の製作
 2019年9月29日(土)30日(日)普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェin東京ビックサイト(森のママまつりinベビー・キッズマタニティショー2018内)』を実施するために、床板の試作を製作しました。
 2019年8月イベントの様子から試作品の設計制作打合せを行いました。
 試作設計制作打合せ 打合せ日:9月30日 13時~15時 
 打合せメンバー:チルドリン・竹広林業㈱・ナチュラルバックヤード 
 打合せ内容:試作品のさらなる改良・ブレストによる新しい発想の生み出し 
 根太の高さによる踏み心地の確認をしてもらいました。来場者の声から3センチが一番好評だったので、根太の高さを3センチとし試作に活かしました。

 10月9日(火)『ZAIMOKUマルシェinラゾーナ川崎』森のママまつりinラゾーナ川崎内にて実施。前回のイベントのアンケートの結果を生かし、より普及しやすい形状に施策を重ねました。
 実際の販売のサイズに試作しました。他の商品についてもイベントの価格帯アンケートを参考に、ちゃぶ台など試作品の製作の検討を次回につなげました。
 
無垢の椅子(価格帯) 1500円 3500円 6000円 合計
  26 37 7 70
1500円の意見 ・何脚欲しいから ・試しやすい ・出来るだけ安く ・デザイン的に妥当
3500円の意見 ・国産無垢ならこの位は ・6000円は難しい ・安すぎるのも不安
6000円の意見 ・大切にすると思う ・素敵なので高くても
 
使い心地について 合板と変わらない 無垢が良い とても無垢が良い 無記名 合計
  1 48 19 2 70
合板と変わらない ・よくわからない
無垢が良い ・色合いもおしゃれ ・色が好き ・やわらかい ・温かみがある
とても無垢が良い ・天然素材に憧れる ・傷も味になる ・さわり心地が良い ・温かみがある
 
 2回のアンケートを踏まえ、より現実的な試作品を作成しました。折りたためる(使わない時はしまえる方が良い)という声を聞き、ばらしてしまえるようにしたり、畳の上に木のじゅうたんを置くという発想も加えました。また、前回子供がつまずきやすいとの声を聞き、へりなどつまずかないように工夫し試作品を作成しました。

 
事業2
子育て世代の家庭に向けた、A材丸太を利用した内装材・家具等の試作及びブランディング のうちブランド設計・ロゴ制作 
木材の温かさやぬくもりを感じるブランド設計を行いました。
赤を使うことでシンプルになりすぎるのを防ぎました。
 
事業3
大型商業施設における普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェ』の実施のうちホームページの制作 
 サイトを作成しました。
TOP画像
 
事業4
大型商業施設における普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェ』の実施のうちカタログブックレットの制作 
10月ZAIMOKUマルシェの小冊子を考案
 地域イベントにZAIMOKUマルシェを取り入れることで「木づかいの普及活動」になると考え、木のぬくもりを暮らしに取り入れるための“森のまほう”をイベントで紹介するための冊子制作準備を開始しました。
 10月に引き続きZAIMOKUマルシェ冊子(ブックレッド)を考案し、概要が完成しました。
事業5
大型商業施設における普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェ』の実施のうち普及啓発イベントの実施 
2019年9月29日(土)30日(日)普及啓発イベント
 『ZAIMOKUマルシェin東京ビックサイト(森のママまつりinベビー・キッズマタニティショー2018内)』を実施しました。
 同イベント内で試作品アンケート回収しました。
 イベント終了後、スタッフ内で今回の普及イベントの反省を踏まえ、普及啓発事業準備として普及啓発イベントに向けて、アンケートの作成をしました
10月9日(火)普及啓発イベント
 『ZAIMOKUマルシェinラゾーナ川崎』森のママまつりinラゾーナ川崎内にて実施しました。
 同イベント内で試作品アンケート回収しました。
 イベント終了後、スタッフ内で今回の普及イベントの反省を踏まえ、普及啓発事業準備として普及啓発イベントに向けて、アンケートの作成をしました。
 11月23日(金)普及啓発イベント『ZAIMOKUマルシェin HaRuNe小田原(神奈川)』森のママまつりinHaRuNe小田原内にて『ZAIMOKUマルシェ』を実施しました。同イベント内で試作品アンケート回収しました。
 

事業実施により得られた効果

 実際の消費者にアンケートをとることにより、消費者が望む「手軽で実用的な~内装と家具のあいだ~」のニーズを、深く理解することができました。また、多くの消費者がA材丸太の無垢の内装や家具を多く望んでいることを確信できました。

 

 また、大型商業施設で普及啓発イベントを開催することにより、商業施設での実施によることが販路の拡大につながることも確認できました。
 それは、実際の販売のみならず、その過程における需要の拡大促進にもつながることを確認できました。

 

今後の課題と次年度以降の計画

今回の事業実施における得られた効果より、次年度以降の計画

1.子育て世代の家庭の声を活かした、A材丸太を利用した内装材・家具等の試作及ブランディング事業の強化                                     
①試作品の製品化
②製品のブランド化

2.大型商業施設における販路確保・拡大を兼ねた普及啓発イベントの全国展開
①イベント『ZAIMOKUマルシェ』の全国10地域での実施
②A材丸太利用促進ツールとしてブックレット作成
③普及啓発イベントと事業の進捗をアナウンスするHP作成
④課題として、事業全体を通して運営母体(事業コーディネートをする機能)があることにより、この活動が継続活性するので事業事務局の実施検証。