平成26年度 木造住宅等地域材利用拡大事業
やまなし水源地ブランド推進協議会
実施概要
【東京五輪・パラリンピック需要向け木製システム家具の開発】
①ロビー・エントランス向けInnovationブース【CONGREGO】コングレーゴの開発
●製品名のコングレーゴはラテン語で集まる・集めるという意味を表します。
日本の美意 識と革新性を融合させたパーティション一体型ワーキングブースです。オープンな空間をフレキシブルに活用するためにシンプルなデザインでモデュール化されたパーツを「つなぐ」ことにより、シーンに応じた「ブース」が構成できます。
●製品仕様
・パネル天板:クロスラミナパネル、国産天然油性自然塗料
・背、座:布地張りまたはレザー張り ・フレーム:アルミ
・テーブル脚:スチール焼付塗装
②マルシェユニット【TERIMA】テリーマの開発
●製品名のテリーマはインドネシア語で感謝,迎え入れるという意味を表します。人と街ににぎわいを演出するマルシェユニット。それがテリーマです。移動や組立てが簡単にできる組立式のシステム屋台。さまざまなオプションと組み合わせることで、街中の賑わいを演出します。昨年開発した木造モバイルボックス「Coya」と組み合わせれば、活用シーンが更に広がります。
●製品仕様
・本体:クロスラミナパネル、国産天然油性自然塗装
・キャスター:スチール合成ゴム車輪 ・アジャスター:ステンレス
・テント:ポリエステル生地 防水・UVカット処理
・テントフレーム、ブラケット:スチール焼付塗装
得られた効果
コングレーゴ、テリーマともに山梨県産材を使ったクロスラミナパネルを採用しました。これは東京五輪パラリンピックの調達方針が国際認証材に定められた際にも対応が可能なように国際認証のサプライチェーンを構築しつつ開発しました。これにより協議会メンバー地域、山梨県産材をはじめ各地域の木材活用が活発になると確信しております。
また、公共空間のロビーやラウンジ用のコングレーゴに対して、イベントや展示会といった今までにない地域材の市場開拓のために開発した「テリーマ」は自治体のイベントから東京五輪パラリンピックのようなビッグイベントにも活用される可能性があり、広く地域材の良さを一般の方々に告知することが可能となり地域材活用の市場規模拡大に寄与すると製品になったと考えております。
今後の課題
今後の課題として、協議会メンバー(早川町、丹波山村、道志村)の森林認証取得の加速化が考えられます。協議会メンバーで次年度以降の課題として取得に向け活動したていきたいと考えております。また、製品の拡販のため今後も協議会の枠だけでなく自治体の地域間連携を活用して積極的に訴求していきたいと考えております。