家具

平成26年度 木造住宅等地域材利用拡大事業

一般社団法人日本家具産業振興会及び株式会社ゼロファーストデザイン、 株式会社丸松銘木店による連携実施団体

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実施概要

国産材家具の展示ブース「日本の木 ニッポンの家具」を、IFFTインテリアライフスタイルリビングに出展した。

①目的

現在わが国に存在する森林の多くは針葉樹だが、国内の木製家具メーカーが材料に使う木については針葉樹に比べ強度に優れるという点などで広葉樹が大半であり、これを現在国内で確保することが容易でないという要因から輸入物が多いのが現状である。しかし少ないとはいっても良質な国産広葉樹は存在し、さらに最近では加工技術の進展により針葉樹を家具材料とする例も増えている。
さらに木材を取り入れたいという製品として家具が上位にあがり、これに「国産の木材を使用するのが良いと思う」という消費者の回答が8割以上となったという調査結果(2010年農水省調べ)もある。
こういった状況を背景として、あらためて家具材料としての国産材に目を向け、このたびその可能性をさぐる試みを行った。

②出展内容

今回は上記展示会に出展し、国産材を活用した国産家具およびインテリア空間の展示を実施して、プロ、アマを問わず多くの人々に紹介するとともに、国産材活用の意義を伝えた。
今回の展示では家具単品およびメーカー別の展示ではなく、複数のメーカーの家具を中心にこれらを一層ひきたてる生活道具を組み合わせ、いわゆるライフスタイル提案型の展示をメインとして、居心地のよい空間づくりを行った。
また国産材についての認識を深めることを目的に、国産材見本やパネル展示、木をテーマとしたトークショーやセミナーなどの開催なども行なった。

国内主要家具メーカーおよび若手デザイナーによる展示

17の国内の主要家具メーカーや大学、公的機関などによる国産材を使った家具などを展示します。熟練した技能および技術により素材の特長を生かした良質な製品を紹介し、国産材を使った国産家具が持つ魅力をアピールした。
また、国内の若手デザイナー27組による斬新なデザインの国産材家具なども展示した。既成の家具メーカーとはひとあじ違った発想により作られた家具を一堂に集め、インテリアについての新たなインスピレーションを来場者に与えた。

国産材見本およびパネル等の展示

国産材の現物見本の展示や、国産材を使うことの意義、家具に使われる木材の国内における状況、わが国家具業界企業の意向調査結果などを伝えるパネルの設置行い、国産材に関する理解を来場者に訴えた。

トークショー、セミナー等の開催

会期初日の11月25日にブース内において、トークショーでは国産材活用に取り組む関係者ら招き、国産材活用の意義や課題、提言などを語ってもらった。またセミナーでは国産材活用の取組みの紹介やデザイナーによるプレゼンテーションなど10講座を行なった。丸太の椅子40脚を聴講者用に用意し、各講座によりばらつきはあったが、立ち見も含めて約30~40名ほどが熱心に耳を傾け、また質問を行なっていた。

パブリシティの活用による発信

会場来場者だけでなく、より多くの方が似展示の様子を伝えるためパブリシティにも力を入れ、業界向けおよび一般向けメディアや家具インテリアをはじめとする関連専門メディアを通じて社会全般へ幅広く伝えた。

得られた効果

国産材を使うことの意義の理解が深まった。
わが国家具業界の木材事情が理解された。
わが国家具メーカーによる国産材家具の品質の良さが伝わった。
国産針葉樹を活用するための家具製造技術の高さが伝わった。
以上により国産材を使った家具に対する関心が高まった。

記録写真(展示会(IFFTインテリアライフスタイルリビング)会期中のもの)

  • ブース概観ブース概観
  • ブース内部ブース内部
  • トークショートークショー
  • 家具メーカーによる国産材活用の実例紹介セミナー家具メーカーによる
    国産材活用の実例紹介セミナー
  • デザイナーによるプレゼンテーションデザイナーによるプレゼンテーション
  • 秋田杉ツキ板を使ったインスタレーション秋田杉ツキ板を使ったインスタレーション