住宅 関東甲信越

平成27年度 木づかい協力業者による木材利用の促進事業

東京中央木材市場買方組合

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実施概要

・木づかい活用コーディネーター養成事業
木造住宅や公共建築物等に多くの地域材を活用してもらうため、更に、地域材等の製品の流通拡大を図るために、工務店等の建築関係者及び建築士等、また、木材小売業者等を対象にして、地域材に係る特徴や課題(例:全国の銘柄材、合法木材、JAS製材品、集成材・合板等、不燃材、内外装材等)及び全国の銘柄材が集まる市場の特性を生かした銘柄材製品の紹介やPR等を行う講座や現地研修会、パネルディスカッションを全3回開催した。これにより、木材を利用するそれぞれの参加者の立場での知識の向上や技術等の向上を図ることとし、受講者には一般ユーザーが地域材を活用できるようにコーディネート能力を高めてもらうこととした。
なお、講座内容等については、ホームページで公開報告して、一般ユーザーにも情報を提供した。
 
・全国優良銘柄材を活用した内外装材・造作材等の展示と普及・啓発事業
全国の優良な銘柄材が集まる東京中央木材市場の地の利を生かして、奈良県産材、和歌山県産材、高知県産材等や千葉県サンブスギ材等で生産されている内外装製品や建具製品、テーブル・カウンター製品等を常設展示して、来場者である工務店、設計士、木材小売業者等にPRして活用の拡大を図るとともに、首都圏地域における地域材利用製品の情報の発信基地となるようにした。全国の地域材で造る構造躯体を利用して新たな製品展示を行うとともに、展示施設内には、誰でも自由に新しい木材製品の提案と展示できるスペースを設置した。
 

事業実施により得られた効果

木造住宅のユーザーとの最初の接点となる工務店、建築士、木材販売業者等において、木材(特に地域材)に係る様々な知識や情報を持っていることは非常に重要なことである。特に時代の先端を行くような情報や専門家等しか知らない情報などを得ることは、ユーザーとの窓口において、地域材利用の木造住宅をアピールするためには、是非とも必要かつ重要なことである。
本事業の「木づかい活用コーディネーター養成事業」は、都合3回開催して、内、現地研修会も実施することにより、コーディネーターとしての役割りを果たすための資質の向上を図ることができ、今後の、地域材を利用した住宅等の普及・啓発が強力かつスムーズとなり、これにより、地域材の需要拡大に大いに繋がることができた。更に、全国の優良銘柄材の内外装材製品等の常設展示を整備することにより、木材製品等の質感をその場で実感することができ、工務店や設計士等の木づかい協力事業者の知識と視野が広がり、ユーザーとの接点が更に強固なものとなり、地域材への理解を深め地域材の需要拡大へと繋がることが出来た。
また、地域材利用の家づくりを推進するためには、地域の木材販売店と工務店、建築士等それぞれがいかにユーザーの窓口になれるかが重要なことであり、本事業の対象者である工務店・建築士・木材販売店等が「地域材」に係る特徴や課題等、旬の技術や情報を取得することにより、ユーザーとの接点が広がることとなり、また、内外装材製品やテーブル板等の住宅に付帯する製品等を常設展示することにより、工務店等の木づかい協力事業者とユーザーとの接点が更に強固なものとなり、地域材への理解と需要拡大への推進となり、養成事業の講演会等の内容等については、ホームページで公開報告しており、一般ユーザーにも情報が提供出来た。
 

今後の課題と次年度以降の計画

本事業により整備したショールームについて、設計士等のために価格表示をして常設展示されているところであり、今後、木材関係者や工務店関係者・設計関係者に多くの来場を頂き、木造住宅の良さや部材の価格を伝えていく。今後も、住宅の内装等にさまざまな種類の木材を使用した半モデルルームを設置し、展示施設を充実させ、地域材を活用した木造住宅の普及・啓発を行う。
 

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