平成26年度 木造住宅等地域材利用拡大事業
福井県地域住宅産業振興連絡会(ふくい住産連)
実施概要・得られた効果
1-1. 実施概要
木造住宅に関するイベント(6会場。うち1会場は自主開催)、CM(約45日間)、ポスター設置(34箇所)、雑誌掲載(5誌面)などの広報活動を行った。
1-1. 得られた効果
子供や家族連れの方を中心に木の良さを伝えることができた。「県産材を使い、地域に適した木造住宅を増やそう」というふくい住産連の活動を一般県民に認知してもらうことができた。ふくい住産連の構成団体同士の結束を固めることができた。
1-2-2. 実施概要
女性建築士による一般県民へのアンケート(500部)、意見交換会を実施した。
1-2-2. 得られた効果
潜在的な木造住宅の需要や地域に適した住宅の検討を行うことができた。
1-3-2. 実施概要
県産材を使って様々な内外装を組み、住宅の部分模型を製作した。
1-3-2. 得られた効果
仕上げ材としての県産材を実際に見てもらい、良さを伝えることができた。
1-3-3. 実施概要
小学生を対象に木工教室、木の授業(全8会場277組)を実施した。
1-3-3. 得られた効果
五感を通して木の良さを伝えることができた。建築業界に対する理解を深めてもらうことができた。
1-3-4. 実施概要
一般県民(22人)、住宅関連業者(25人)を対象とした林業の一連の工程を見てまわる見学会を実施した。
1-3-4. 得られた効果
ふるさとの森・木に親しみ、木材利用に関して理解を深めてもらうことができた。業者に対しては、現状の木造利用促進に関する問題点を知ってもらうことができた。
1-3-5. 実施概要
中学生を対象に木を使った家に関するコンテストを実施、作品の展示を行った。
1-3-5. 得られた効果
将来を担う若い世代に対して木に関する意識向上を図ることができた。(応募192点)
1-3-6. 実施概要
ふくい住産連の活動や木材の良さを伝えるサイトをインターネット上に公開した。1-3-6. 得られた効果 一般県民に広くPRすることができた。構成団体同士の連携を図ることができた。
2-1. 実施概要
住宅関連業者を対象にアンケート(50部)を実施した。一般県民向けに、ふくいの住まいに関する情報をまとめた冊子(1,500冊)や住宅専門家向けに事業の報告書をまとめた冊子(300冊)を製作した。
2-1. 得られた効果
一般県民に対して、ふくいの住まいの良さ、木造住宅の良さを説明するのに役立った。良質な木造住宅を促進するために、施工者側から見た地域型住宅に関して情報を収集できた。
2-2. 実施概要
地域材を使用した福井の暮らしと風土に適した木造住宅を条件に設計コンペを実施した。応募対象者は福井県出身の高校生以上とした。
2-2. 得られた効果 大学生の受賞作品が目立ち、若い人の関心を高めるものとなった。(応募23点)
3-1. 実施概要
2-1の住宅関連業者を対象としたアンケートの結果を参考に、県産材の杉とベイマツを比較し構造検討を行った。県産材の使用促進に対して、バラバラに活動していた団体が集まり、現状に対して問題点や各々の状況を話し合った。福井県に対し、ふくい住産連としての意見を出した。
3-1. 得られた効果
県産材の杉材はベイマツと比較しても構造的に遜色ないことがわかった。積雪に関しての強度は要検討。製材業者に関して、施工業者の意見や住宅建築における構造計算の結果を出すことができた。
3-2. 実施概要
以前から施工業者より要望のあった木材のストック情報の公開に関して、林業関係者や製材関係者を交えて意見交換をした。
3-2. 得られた効果
製材業者の現状、建築業者と製材業者の規格の違いなどがストック情報を公開するための問題点として浮き彫りになった。
今後の課題
1.- イベント等の広報活動を継続して行う。併せて、森の見学会や中学生コンテスト、木の授業など実際に木に触れる機会を増やしていく。
2.
- 一般県民からの住宅相談に応じられるよう組織体制を整える。
- 専門家による意見交換会の実施や一般県民の意見を整理し、福井県の気候や風土に適した「福井型住宅」の開発に努める。
- 若手建築士の育成を図る。
3.
- 住宅の建設現場や設計等で安心して県産材を使えるよう情報を整理して公開していく。スパン表などがつくれると良い。
- 県産材使用促進のために、引き続き川上から川下までの業者が連携して、問題解決に取り組んでいく。
- 木材ストック情報の公開及び実用化に努める。
記録写真
- テレビCMの一場面(事業1-1)
- イベント風景(事業1-1)
- テレビCMの一場面(事業1-1)
- 女性建築士による検討会(事業1-2-2)
- 木の授業(事業1-3-4)
- 木造住宅の部分模型(事業1-3-2)
- 森の見学会(事業1-3-4)
- 中学生デザインコンテスト(事業1-3-5)
- 研修会の風景(事業2-3)
- 「ふくいの家」設計コンペ(事業2-2)