住宅 北陸

平成27年度 木づかい協力業者による木材利用の促進事業

石川木の家普及委員会

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実施概要

事業1 県産材利用における広報活動
石川県産材である「能登ヒバ」「白山杉」「能登杉」「珪藻土」の将来にわたる利用促進をはかる為に北陸の家づくりに関する情報発信を行い、消費者・実務者の理解向上をはかる。また、石川県の森林資源循環の現状、木材に携わる技術とその工程、県産材のPRを主体に報道を行う。県産材ツアー・シンポジュームの様子なども報道し、広報活動を行い、広く石川県に北陸の家づくりに関する情報発信を行い、県産材利用の向上に繋げる。
 
事業2 建築における県産材の活用マニュアルの作成
石川県産材の木材利用の促進を促すために、石川県農林水産部森林管理課の協力の基に県産材の紹介、県産材の利用仕方、活用方法などの事例などをマニュアル化し、工務店・設計事務所に県産材利用を啓蒙する。また、建築主にも木材の理解が深まる内容のパンフレットを作成し、住宅に使われる木材の利活用方法などを分かりやすくしたパンフレットの作成を行う。
 
事業3 県産材とふれあいのツアーと石川県技術者の為のシンポジュームの実施
建築主が県産材との触れ合う為に能登ヒバ、能登杉を直に見て製材の現場を視察、石川県産材の特徴を触れ合いながら行うツアーの企画。
実施日:1回目 平成27年10月3日(土) 2回目 平成28年2月27日(土)
建築技術者の為の石川県産材利・活用マニュアルの勉強会・シンポジュームを行い、石川県の木材の現状や、活用される場所などのマニュアルを作成し、広める為に勉強会・シンポジュームを行う。 
勉強会-平成27年9月11日                        場所:石川県地場産業会館
パネルディスカッション-平成27年11月           場所:石川県地場産業会館
シンポジューム-平成28年1月22日                場所:石川県地場産業会館
 
 

得られた効果

県産材ツアーや、シンポジュームを行い、報道やメディアを利用し広報活動によって県産材の利用促進PRを行った結果、県産材利用の申請があった住宅は161件あり、約11㎥の県産材の使用量があった。また、県産材を利用する住宅を施工する推進事業者の数が昨年度で171社に対して、シンポジューム等の効果により、本年度は推進事業者の数が180件となった。石川県産材の利用する工務店の数が増える事によって、県産材の利用促進が行われ、来年度の利用率の向上を期待する。
マニュアルの作成によって、県産材の杉、ヒバに関する強度、利用方法などを詳細に明記させたことによって、工務店の知識の向上と、消費者に関する具体的説明資料を提示することができ、今後の活用に期待できる。
県産材ツアーに関しては、消費者に林業の現状と県産材の良さを告知することができた。また、マスメディアの利用によって、1回目に対して、2回目のツアーの参加者が6組増え、消費者からの満足の声を頂くことが出来た。

 

今後の課題と次年度以降の計画

①来年度の数値目標
・目標県産材利用の申請件数180件、産材使用量㎥数 15㎥以上
 
②次年度の戦略
 シンポジューム等で、工務店から指摘があったことに関しては、
ⅰ)消費者目線に対する商品の見せ方や価格の紹介。
(仕上商品(床材、壁材、天井材等)分かりやすい商品写真や商品金額等を明確にしたパンフレット、又はカタログ的な要素を含む内容の作成
ⅱ)川上(原木供給、製材業者)と、川下(工務店、消費者)の需要と供給に関してのバランスに関する問題点を解決するために、他県のモデル(徳島県 TSウッド等)を参考に問題点解決の模索をする。
ⅲ)工務店の勉強会を行い、県産材利用推進事業者としての登録を目標190件とする。
 その為に、次年度もシンポジュウムを行い、県産材の利用価値を高める。
 

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