ひょうご木材利用ポイント推進協議会住宅近畿顔の見える木材での快適空間づくり

平成26年度木造住宅等地域材利用拡大事業

木造住宅に興味がある層に対する窓口を設け、ワンストップで知りたい情報を提供できる「場」＝「ひょうご木づかい王国学校」を設置。

消費者が自由に出入りでき、木造住宅に対する疑問や相談に応えることのできる専任のアドバイザーを配置し、「授業」や「校外学習」に見立てたワークショップやセミナー等を実施することで、地域材に対する理解を深め、納得して木造住宅の購買に繋げてもらうプラットフォーム作りを進めた。

また、「ひょうご木づかい王国学校」を通じて、地域材に関する知識を得、利用に対して前向きな行動をしていく消費者、自分の周囲に対しても地域材を広めていくインフルエンサーの育成を行った。

ア　場所神戸市中央区東川崎町1丁目6番1号
神戸ハーバーランド umie MOSAIC　2階217区画（面積　約130㎡）
イ　展示住宅需要層である子育て世代が自由に出入りできるよう、木製品の玩具などを設置し、子どもが遊べる空間づくりを意識して行った。
「木づかい」についてのパネル常設展示や住宅用木材見本のほか、木造住宅や地域材に関する書籍、木造住宅ローンなどに関する資料を設置した。
また、「ひょうご木づかい王国」のホームページを立ち上げ、すべての情報を集約した。
ウ　期間平成27年5月2日～10月31日　（水曜定休）
エ　広報等神戸新聞、ラジオ関西、Kiss-FM等の県内メディアを活用して、ひょうご木づかい王国学校をPRした。
案内チラシ、ポスターを、県関係施設、県内保育所、幼稚園あてに配布、神戸ハーバーランド内各所にポスターを掲示し、親子連れの誘客を図る。
Webサイトを作成し、ひょうご木づかい王国の紹介、イベント情報を周知。
オ　利用実績延べ入場者数　28,088人　うち、アンケート回答者数　394人（世帯）

ア　「第31回全国削ろう会神戸大会」　5月5～6日　神戸国際展示場　３号館
全国の大工等の職人が集う全国削ろう会神戸大会において、県産木材の普及啓発を図り、2日間延べ22,000人の来場者、大工・工務店関係者に兵庫県産木材の認知度を向上することができた。
イ　第30回ひょうご木材フェア　10月11日　神戸ハーバーランド・高浜岸壁
木づかい推進月間に合わせて実施している「ひょうご木材フェア」において、「ひょうご木づかい王国ステージ」を設置し、兵庫県産材の良さを様々な形でPRし、来場者55,000人とラジオ関西視聴者に対して、木の魅力をアピールすることができた。

ア　神戸ハーバーランドの年間来街者数約3千万人のうち、5月オープン以来半年間で延べ28,088人が「ひょうご木づかい王国学校」を訪れ、地域材に何らかの形で触れることになり、学校自体がメディアとなり、プロモーション効果が発揮できた。
イ　継続的に開催することにより、多くの一般利用者の中から自然や木に興味を持つ者や親子がリピーターになり、木への親しみをより深く醸成できた。また、周囲に兵庫県産材の良さを拡散していくインフルエンサーが誕生し、口コミ効果による普及効果を見込むことができた。（アンケート回答者数394名）
ウ　神戸ハーバーランドという都市部に拠点ができることによって、アンケート調査等を通じて消費者の意識を知り、その結果をフィードバックしながらより訴求力の高いイベント等を行うことができた。

ア　施設使用料、人件費等の費用負担の確保
消費者が県産木材等地域材のファンになってから、住宅取得を決意し、実際に木造住宅を建築するまでには、ある程度の期間（幼児→思春期）がかかるので、継続した取り組みが効果的であるが、毎年の施設使用料、人件費等の確保が課題である。
イ　複数個所での取り組みが必要
兵庫県内の消費地は阪神、神戸、明石、加古川、姫路と広範囲に及ぶが、大型ショッピングセンターの商圏は30分～1時間程度であるため、「ひょうご木づかい王国学校」の知名度は神戸地域では高いが離れていくほど低くなる。このような施設は要所ごとに設置することが望ましい。