平成27年度 木づかい協力業者による木材利用の促進事業
公益財団法人鹿児島県住宅・建築総合センター
実施団体名
(公財) 鹿児島県住宅・建築総合センター
実施概要
- ① メディアを活用した地域材活用の意義・必要性等の広報PR
- ② 展示イベントによる地域材活用の意義・必要性等の広報PR
- ③ 地域材を活用した木造住宅事例集の作成
- ④ 木造住宅生産関連事業者(技術者)向け講習会の開催
- ⑤ 地域材活用に関する建築工事特記仕様書の検討・普及
- ⑥ 地域材を活用した木造応急仮設住宅の連携方策(体制)・コストの研究
得られた効果
従来の予算の制約の中では十分に展開することができなかったメディア活用や展示イベントなどの事業に取り組むことができ、県民に対し、十分に地域材活用の必要性や住宅に地域材を活用する意義、木造住宅の多様な在り方などについて、周知を図ることができました。
併せて、工務店等に対しては、消費者に対する木造住宅の訴求策を周知することができ、設計者等に対しては、地域材活用の提案法を提示することができたことから、今後、確実に地域材を活用した木造住宅需要の拡大に資するものと思われます。
今後の課題
今回の取り組みによる成果を一過性のものとしないためにも、継続して県民に対し、地域材活用の必要性や住宅に地域材を活用する意義、木造住宅の多様性などについて情報を発信していくことが必要となります。
このため、今後とも関連する団体と連携しながら、今回作成したホームページを充実させるなど、取り組みを継続させていきます。
また、事業者に対しては、本事業で作成した域材活用に関する建築工事特記仕様書(ひな形)の普及も図っていきます。
さらに、木造応急仮設住宅の供給体制整備については、木造応急仮設住宅を迅速・適確に供給するためには解決しなければならない課題が残されていますが、本県は台風常襲地帯でもあることから、いつ災害が発生しても対応できるように、今後、一層の連携体制と基礎資料整備を図っていくこととしています。
事業内容
1.メディアを活用した地域材活用の意義・必要性等の広報PR
1)地域材を活用した木造住宅事例及び木造住宅生産者のPR
テレビ番組を放映(4回)し、PRを行いました。
・放映日等
放映日 | かごしま緑の工務店 |
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平成27年7月26日 | 藤垣工務店、ヤマサハウス |
平成27年8月30日 | 住まいず、平川工務店 |
平成27年9月27日 | 成建ホーム、消費者住宅 |
平成27年10月25日 | 県民住宅、ベルハウジング |
2)森林環境教育・住教育としての体験ツアーの開催
小中学校の夏休み期間中に親子を対象としたバスツアー(2回:薩摩半島コース・大隅半島コース)により、伐採現場・製材工場・建築現場・完成現場の見学会を開催しました。後日、その様子をTV放映しました。
・バスツアー開催日 | コース名 | 参加者数 |
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平成27年8月4日 | 薩摩半島コース | 28名 |
平成27年8月5日 | 大隅半島コース | 40名 |
放映日 | 放映時間 |
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平成27年9月6日 | 15:30~16:00 |
- 伐採現場の見学
- 完成現場の見学(テレビ撮影状況)
3)地域材活用の意義や木づかい推進月間・住生活月間関連イベントのPR
木造住宅に地域材を活用することの意義や地域材を活用した住宅建設に関する支援制度を普及啓発のため、テレビ放映(4回)を行いました。
・放映日等放映日 | 放映の内容 |
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平成27年10月2日 | かごしま材の植林・伐採 |
平成27年10月9日 | かごしま材の製材加工 |
平成27年10月16日 | かごしま木の家の建築 |
平成27年10月23日 | かごしま木の家の事例・支援制度紹介 |
4)地域材を活用した住宅関連制度(かごしま木の家・認証かごしま材の家)のPR
制度の概要や支援のための取り組み内容を掲載したホームページを作成したほか、住宅情報誌への広告出稿によりPRを行った。
- ホームページ①
- ホームページ②
媒体名 | 発行日 |
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SU・MI・KA 12号 | 平成27年4月 |
女性のためのマイホーム購入読本 幸せな家づくり2015Spring | 平成27年4月 |
SU・MI・KA 13号 | 平成27年10月 |
かごしま家づくりの本 Vol.34 | 平成27年10月 |
- PR広告①
- PR広告②
5)広報内容等検討のための検討会開催
・開催日等開催日 | 出席者数 | 備考 |
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平成27年6月10日 | 9名 | 第1回検討会 |
平成27年9月2日 | 9名 | 第2回検討会 |
- 第1回検討会開催状況
- 第2回検討会開催状況
2.展示イベントによる地域材活用の意義・必要性等の広報PR
1)かごしま材の広報・PRのための展示イベントへの出展
・出展イベント等開催日 | イベント名 | 主な出展内容 | 来場者数 |
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平成27年10月18日 | 森林のまつり(霧島市) |
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約5,000名 |
平成27年10月23日~25日 | かごしま住まいと建築展(鹿児島市:「かごしま木材まつり」と同所開催) |
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約7,300名 (合算) |
平成27年10月24日~25日 | かごしま木材まつり(鹿児島市:「かごしま住まいと建築展」と同所開催) |
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平成27年10月24日~25日 | かごしま木の家完成見学会(沖縄県恩納村) |
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133名 |
平成27年10月25日 | おおすみ木材まつり(鹿屋市) |
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約6,000名 |
- 森林のまつり(パネル展示)
- 森林のまつり(開催状況)
- 住まいと建築展(居室空間)
- 住まいと建築展(クイズラリー)
- かごしま木材まつり(軸組展示)
- かごしま木材まつり(木製迷路)
- かごしま木の家完成見学会(開催状況)
- かごしま木の家完成見学会(開催状況)
- おおすみ木材まつり(開催状況)
- おおすみ木材まつり(開催状況)
2)展示内容等検討のための検討会開催
・開催日等開催日 | 出席者数 | 備考 |
---|---|---|
平成27年7月7日 | 11名 | 検討会 |
- 検討会開催状況①
- 検討会開催状況②
3.地域材を活用した木造住宅事例集の作成
1)地域材を活用した木造住宅事例集の作成
・作成部数等作成部数 | 配布先 |
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1,000部 | ・県民(「住まいと建築展」等のイベントを通じて配布) ・取材協力者(工務店及び建築主) |
4.木造住宅生産関連事業者(技術者)向け講習会の開催
1)「『地材地建』かごしま木の家づくりシンポジウム」の開催
・開催日等開催日 | 開催場所 | 受講者数 |
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平成27年10月24日 | かごしま県民交流センター 県民ホール | 155名 |
内容 | 担当者等 |
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【技術講演】 CLTパネルの活用について |
塩﨑 征男 (山佐木材(株) 常務取締役) |
【基調講演①】 工務店がつくる木の家の魅力と可能性、家づくりの作法を考える |
三浦 祐成 ((株)新建新聞社 代表取締役) |
【基調講演②】 暮らしを育み、永く住み継ぐ木の家づくり~地域材を活用した木造住宅の取組み~ |
瀬野 和広 ((有)設計アトリエ一級建築士事務所 代表取締役) |
【パネルディスカッション】 木の家の魅力と楽しみ方を語りつくす |
氏名 | 所属 | |
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コーディネーター | 三浦 祐成 | (株)新建新聞社 代表取締役 |
パネリスト | 瀬野 和広 | (有)設計アトリエ一級建築士事務所 代表取締役 |
宮原 恵津子 | タレント、MBCラジオ パーソナリティー | |
有村 吉孝 | 鹿児島県優良住宅協会 会長 | |
宮﨑 俊輔 | 鹿児島県木材青壮年会 会長 |
- 講演技術
- 基調講演①
- 基調講演②
- パネルディスカッション
5.地域材活用に関する建築工事特記仕様書の検討・普及
1)地域材活用に関する建築工事特記仕様書のひな形検討
地域材活用に関する建築工事特記仕様書(ひな形)
2)建築工事特記仕様書検討のための検討会開催
・開催日等開催日 | 出席者数 | 備考 |
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平成27年10月19日 | 9名 | 検討会 |
検討会開催状況
6.地域材を活用した木造応急仮設住宅の連携方策(体制)・コストの研究
1)地域材を活用した木造応急仮設住宅供給の連携体制・コストの研究
2)地域材を活用した木造応急仮設住宅基本プランのバージョンアップ
前述の災害事例やアンケートでの意見等を踏まえて、木造応急仮設住宅供給の工期短縮・コストダウンにつながるように以前作成したかごしま型木造応急仮設住宅基本プランの見直しを行いました。
かごしま型木造応急仮設住宅基本プラン(見直し後:平面図)
かごしま型木造応急仮設住宅基本プラン(見直し後:矩計図)
3)木造応急仮設住宅供給体制等検討のための検討会開催
・開催日等開催日 | 出席者数 | 備考 |
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平成27年7月27日 | 7名 | 第1回検討会 |
平成27年8月27日 | 6名 | 第1回検討会 |
- 第1回検討会開催状況
- 第2回検討会開催状況