平成30年度A材丸太を原材料とする構造材等の普及啓発事業の中間報告として
土井木工㈱の取り組みをご紹介いたします。
事業概要
これまでの流れ
1.北広島市にて現在の植林地の利点と問題点を勉強させていただき、A材丸太の普及に努めるよう、原木の伐採する立場の状況をしることができた。
川上から川下まで一貫したものづくりの原点を知ることができた。
2.庄原市にて
この段階で付加価値がないA材丸太をいかに付加価値がつけれるかを現地会議を行った。
これまでに付加価値がなかった材料に目を付けることで、新たな付加価値の創出ができるのではないかと思えるくらい上質なヒノキ材を見ることが出来た。
3.三次市にて
通常、皮と呼ばれる白太部分は削ぎ落とし、長方形や角材にするヒノキ材を皮を付けたまま製材した。これは家具業界においては一枚板と呼ばれ、高付加価値のつくテーブルの天板やカウンター用の天板にすることが出来る。
また使用するヒノキ材は、建材等には使われず付加価値が付けれない大きさの丸太を利用し、皮付き一枚板に製材することで高付加価値の創出を目指すように製材した。
成果物
パンフレット(作成中)
天然資源の枯渇化や有効資源の再利用の声が高らかに挙げられる昨今、ここ日本の国産木材について実際にはどれだけの有効活用が見込められているのだろう。ましてや、地球規模で採り上げた場合、限られた自然素材といかに真直に向き合うことが我々の暮らしと自然との調和を彩る一途となることは確かなことである。だれのものでもなく、だれかがやってくれることではなく、だれにでも寄り添えるをテーマに、まずは、森の鼓動に耳を傾け、木の成長を見守ることから考えはじめよう。
森の鼓動は誰のもの
地元国産木材の有効活用と保全をテーマに掲げたプロジェクトの一環として、社会的な問題定義を彷彿とさせることで、人々の関心と興味を高めてもらうことを念頭に考察。一過性のテーマではなく、我々の持つヒューマニティ(心)の歩み寄りと、自然の持つ大地のビオシス(生命)の調和を保つ、永久的な課題へ取り組む姿勢へのメッセージ性を込めていく。