レポート

小田原の住まいと暮らしフェア「第6回 やんべーよ」


川下から川上まで 消費者と工務店さらに林業所有者までをつなげる

2016年12月10日、小田原アリーナ・メインアリーナにて小田原の住まいと暮らしフェア「第6回やんべ〜よ」が開催されました。このイベントは、小田原地盤の工務店や住宅メーカーが中心となり、地域の方々に安心できる“住まいづくり”を提案。地元工務店が集う工務店ストリートでは、気軽に住まいのことが相談できるとあって賑わいを見せていました。暮らしにまつわる様々な業種や会社が一同に会すまたとない機会に、これから住宅の建設を考える方やファミリー層の方々が大勢訪れました。


地域材の利用促進で地産地消を目指す 助成事業と木育プログラム

住宅のリフォームや建築を検討している消費者に向けた助成事業。小田原市では小田原産木材の利用促進を目的とし、住宅リフォームや新築の際にフローリング・腰壁・ウッドデッキの材として小田原産材を使用すると助成が受けられるようになっています。また、会場内には木育をテーマに多彩なブースやセミナーが開かれ、小田原城を模したジャングルジムや木工コーナーが人気を集めていました。森林の大切さを伝える木育セミナーでは、クイズを通して子供たちが森や木について学んでいました。


伝統を木で繋ぐ 樹齢300年の御用杉と伝承のわざ

会場奥に厳かに並べられた4本の巨木。こちらは、報徳二宮神社創建120周年を記念して建てられた大鳥居に使用した樹齢約300年の御用杉で、その圧倒的なスケールに来場者の注目を集めました。大木の前に設けられた鉋体験ブースでは、小田原城の改修工事に携わった宮大工の棟梁が槍鉋(やりかんな)の実演を披露。普段目にすることのない伝承の技に訪れた一般客の関心が集まりました。この反響に棟梁は、「これをきっかけに小田原の職人の技術の高さや木材の心地良さを知って欲しい。」と語っていました。


子供から大人まで楽しめるブースの数々

木との触れ合いもイベントのテーマ。子供たちが積木で遊べるスペースも人気がありました。 林業ブースでは、本物の木の枝や葉をかじったり、匂いを嗅ぐ体験を行っていました。 NPO法人チルドリンの「ママまつり」が同時開催。手作り品販売や親子で参加できる体験コーナー、地元生協の試食などが行われました。
 
会場中央に設置されたメインステージでは、フラダンスや子供たちによるフープダンスが催されました。 フィンランドに伝わる、サンタクロースのお手伝いをする妖精「トントゥ」作りのブース。作品は公共の場に飾られます。 JAブースでは、地元の生産者が厳選した新鮮なとれたての野菜や果物を販売しており、盛況を博していました。