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4-6 MDFとはどのようなものですか。
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MDF(中質繊維板)はミディアム・デンシティ・ファイバーボード(Medium
density fiberboard)の略で、木材チップを原料とし、これを蒸煮・解繊したもの
に合成樹脂を加えて成形します。
また、MDFのように木材を原料とし、これを繊維化してから成形した製品を総
称してファイバーボードといい、MDFのほかに硬質繊維板(ハードボード)、軟
質繊維板(インシュレーションボート)があります。
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ファイバーボードは、木材を繊維レベルまでほぐしてから加工するため、木材の
持つ節、割れ、腐れなどの欠点が除去され均質な大きな板がつくれます。また、幅
や長さ方向の狂いも少ないと言った性質を持っています。
MDFは、ファイバーボードのうち、密度が0.35~0.8g/cm3のものを指し、空
気流により成形した木材繊維に合成樹脂の接着剤を塗布し、熱圧縮して製品とします。
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特徴としては、材質が均質で表面が硬く平滑で水や湿度に対する寸法安定性にも
優れています。さらに、小口面も緻密であることから、機械加工や、彫刻、曲面加
工を施したときにもきれいな仕上がりとなります。
MDFの用途は、家具・木工用、住宅設備機器(システムキッチンの扉、収納家
具の扉等)住宅の造作材として回縁、カーテンボックス、ドア・窓枠、ドアの面材
などです。
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これらの、接合には木ねじが用いられますが、高い木ねじ保持力が要求される場
合には、密度の高いMDFを用いる必要があります。また、釘打ちを行う場合に
は、板面への釘打ちは問題はありませんが、小口面への釘打ちは割れをを生じやす
いのでさける必要があります。