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コストパフォーマンスの高い木質バイオマスエネルギーシステムについて


   

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4.機器構成

表2 大型システムの参考機器構成

ガス化システム コージェネレーションシステム
ガス化炉
除塵機(サイクロン、フィルター類)
冷却装置(ガス冷却器、冷却水装置等)
排風機(主・非常用)
ガスホルダー(有水式)
フレアースタック
制御装置
その他(送風機など)
DFエンジン発電装置
補助燃料タンク
排ガスボイラ(蒸気回収時)
温水ボイラ(温水回収時)
系統連携装置(逆潮有・無)
制御装置
その他(サイレンサー等)

 

表3 必要なユーティリティ(参考)

ガス化システム コージェネレーションシステム
水(ガス冷却用/循環利用)
LPガス(起動用/常時は不要)
窒素ガス(非常用)
薬品類(排水処理用/必要時)
補助燃料(重油、軽油、BDF)
水(温水・蒸気発生用)
薬品(ボイラ軟水装置用)

※ユーティリティで使用する電力は発生電力の10%程度です。

 

5.発生残渣(標準材質の場合)

表4 おもな残渣(発生量は大型システムでの推計値)

残渣 発生量 処分方法

焼却灰

凝縮水

約0.5kg/h(おが屑)
約2.5kg/h(バーク)
約0.03m3/h(含水率10%)
産廃処分
産廃処分
必要に応じて排水処理後、下水放流

 

6.その他

(1)前処理工程について

[1] 一般に燃料(処理バイオマス)の燃焼特性は原料の性状(密度、表面積、含水率など)によって決まり、ごみ焼却のようにどんな性状の原料にも対応できるシステムを要求するのであれば複雑重厚で高価なシステムとなることは避けられません。

[2] 剪定枝などの木質系バイオマスや刈草などの草本系バイオマスでは破砕と乾燥の前処理により最小限の均質化を行うことによって本システムで対応することが可能です。 ただし、その前処理工程が高コストでは意味をなさないので総合的な検討が必要となります。図3は検討中の構想図ですが、お客様の処理原料により適切なシステムを検討いたします。

(2)バークを含む木質系バイオマスの処理

バークはシリカ分を多く含むため、灰分が多く出ます。現在バークに対応したガス化システムの開発を実施中であり、平成16年度中にはこれらの対応が可能になるものと考えております。


図3 木質バイオマス利用システムの構想

 

7.お問合せ先

日本工営株式会社 パワー・システム事業部 
他サイトもしくは別ウインドウを開くhttp://www.n-koei.co.jp/index.html
 ■担当:滝沢…・・TEL 03−4523−7171
  FAX 03−4523−7195 
 Email a1165@n-koei.co.jp
■担当:真田…・・TEL 045−611−5265
  FAX 045−611−5375 
 Email a2764@n-koei.co.jp

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