最近、勝っている会社はどんな形をしているかというと、昔の勝ち組企業は下の左の図である。自社ビルや土地などものをいっぱい持っている。その上に、お金があって人がいて、ブランド価値がある。こらが最近の企業はどうかというと、元気な企業は、右の図のようにひっくり返っている。物は持たず、ブランド価値を持っていて、余計な仕事は全部外にやらせている。
これは、カタカタ企業だけだろうと思うとそうではない。例えば、この形をしていないとマーケットに入れないところがある。典型的な例として、消費者金融業界がある。消費者金融業界のアコム、武富士、ほのぼのレイクなどの有価証券報告書を見ると、前年の売上高の50%を翌年の広告宣伝費に回すことを営々と続けているところである。シュミレートして金を流している。高利貸しではない。そのようにマーケットインして皆さんに印象を残してお金を流している。アコムのコールセンターは日本にはない。中国の大連にあり、IP電話でつながっている。距離の概念がなく、日本にある必要がない。日本語の話せる人間が海外にいればよい。それが現実である。
例えば、ほのぼのレイクは、GEキャピタルという会社が買収したが、4年前からやっていて、最近、トップシークレートがオープンになりわかったのが、中国の大連にコールセンターがあり、借入の無人機から電話すると、大連のコールセンターにつながり、400人体制で中国人が受けている。日本語の東北弁、よぱらい対応、ズーズー弁など13パターンが用意されている。400人体制で前に画面、横にFAQ、左側に電話をおいて注文を受けている。月給1万円なので、400人いて、月400万円である。
消費者金融以外では、松井証券やマネックス証券などのネット証券である。
(つづく)