2−1 木造住宅関連についての質問 と回答
Q 2−3.3 腐朽や白アリの被害に対する対策にはどのようなものがあるのでしょうか。 |
A1
木材が腐朽する条件としては、酸素・水分・温度・栄養分の4要素があげられま
す。
酸素を遮断する方法として最も手っ取り早い方法は、木材を水につけることで
す。丸太を水中に貯木するのも同じ原理ですが、家を水につけることはできませ
ん。また、キノコやシロアリの発生しない温度に保つといっても、家を冷蔵庫の中
に入れておくわけにもいきません。
そこで、防腐・防蟻対策として考えられたのが、薬剤を使って木材の栄養分を非
栄養化する方法です。
2
白蟻の被害を予防するためには、新築住宅では床下の表面や地中に木材の切れ端
や切り屑を残さないように十分な清掃を行います。また、床下の表面をコンクリー
トで舗装したり、基礎の内側の地際から20cm幅の地面、束石の廻りや給排水管の立
上がり部分の廻りの土に、乳剤タイプか粒剤タイプの白蟻土壌処理材を散布します。
木部については、床下部材と外壁の柱、モルタル下地板の地面から1mの高さま
で、防腐・防蟻材を加圧注入した保存処理材(JAS製品)を使うことが大切です。
既設の住宅の場合は、床下を点検して白蟻の被害を発見した場合は、予防と同じ
ように土壌処理を行ったり、専門業者に依頼して駆除・再発防止などの措置を取る
ことが大切です。
〔保存処理木材に対する問合せ先〕
(社)日本木材保存協会 Tel 3436−4486 FAX 3432−1971
日本木材保存剤工業会 Tel 同上 FAX 同上
〒105-0001 港区虎の門4−2−5 第三松坂ビル
全国木材防虫JAS協議会 Tel 3580−3215 FAX 3580−3226
〒100-0014 千代田区永田町2−4-3永田町ビル内
日本木材防腐工業組合 Tel 3584−0913 FAX 3584−6840
〒107-0052 港区赤坂1−9−13 三会堂ビル内
(社)日本しろあり対策協会 Tel 3354−9891 FAX 3354−8277
〒160-0022 新宿区新宿1−2−9 岡野屋ビル
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