2−1 木造住宅関連についての質問 と回答
Q 2−3.7 床下に木炭を敷くことが最近行われているようですが、どのような効果があるのでしょうか。 |
A1
木炭は、梅雨期など湿度が高いときには湿気を吸収し、冬の乾燥期には水分を放
出する機能を持っています。木炭を床下に敷くのは、この木炭の持つ調湿機能を利
用しようとしているのです。
2
木炭の中には、直径1〜5 ymの小さな気孔がたくさんあり、空気中の水分は相
対湿度が高いとその孔に吸着され、乾燥時には逆にそこから放出されます。
孔が多いほど木炭の吸着力は高くなります。そのため、床下で調湿のため木炭を
使う場合は、孔を多くするために、なるべく高温(400度C以上)で炭化させた木
炭を使うことが重要です。
3
また、床下に敷く場合にも、なるべく厚めに敷くこと(一坪当たり50kg±5kg
を目安)が確実な効果を上げるコツとなり、床下換気口の設置等、十分な床下の通
風を確保すれば確実な効果を得ることができます。
4
床下の相対湿度を低下させる他、次の効果があります。
[1]かびや害虫の発生の減少の効果が期待され、床下特有のにおいたが減少
[2]土台や床板の不朽が発生しにくくなる
一度敷設すれば、恒久的な効果が可能ですので、大変経済的です。
▲Q&Aのメインページに戻る |