4 新たな木質資材についての質問と回答
Q 4−5 SSTとはどのようなものですか。 |
A1
SSTとは、スパーポーズド・ストランドランバーの略で木材を割裂細分化し細
長い竹ヒゴ状にして、それを接着剤で熱圧成形したものです。
現在、SSTの生産については、製造技術については確立しておりますが、商品
としての市場が形成されておらず、商品化はされていません。
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SSTの製造方法は、小枝、小径木、製材端材などを割裂し、さらに細分化して細
長い竹ヒゴ状にしたもの(ストランド)を乾燥させます。そして、接着剤を塗布し
ストランドを繊維方向に並べ、熱圧して固めます。
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SSTの特徴としては、[1] 製材端材や小径丸太など、これまで使われなかった材
を原料として使用することができること、[2] 使用する樹種も成長が早く軟らかいも
のが適しており、これまで使用されなかった樹種も使用できること、[3] 木材を割裂
するので、端材、のこくず等がほとんど生じないことから、歩留まりが高く、木材
資源を有効活用できることなどがあげられます。
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また、SSTは、集成材と同等の強度があることから、住宅等の構造材としての
使用についても期待されています。さらに、SSTの製造工程は自動化されること
から、生産性を高めることが可能です。
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SSTの用途としては、軸材(柱や梁などの角材)や面材としての利用が考えら
れています。また、現在の製造工程では通直な製品の製造にとどまっていますが、
将来的には、湾曲材や大断面材としての可能性もあり、それらに対応した合理的な
生産システムの開発が期待されています。
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