一般社団法人ソマミチ

令和元年度 顔の見える木材での快適空間づくり事業

一般社団法人ソマミチ

事務局所在:長野県

実施概要

事業計画


事業計画(pdfで表示されます)

 

実施概要

実施団体の説明
 長野県松本市を中心とする信州松本平エリアの林業、製材業、建築業、設計業、家具木工・指物師、まちづくりディレクター、サポーティングコーチをメンバー(理事)とするチーム。自然(じねん)の概念に基づく3つのビジョン「地域経済のリデザイン」「フォレストシェアリング(コミュニティ創造)」「ライフスタイルの提案」を実現するため、「木を使う社会の仕組みを作る」をミッション(使命)に活動を続ける。
 
事業の目的
信州松本平で山の恵みとともに暮らすことの意義を伝えるトークイベントや、森林ツアー、木とともにあるライフスタイルを表現する製品展示、またパンフレットなどの理念反響ツールにより、ストーリーおよび理念にもとづいたライフスタイル提案をすることで、「顔の見える関係性」を創出する。ソマミチのファンを増やして五感を通じた体験とコミュニティを継続的につくりだすことで、理念と哲学の反響による「木を使う社会の仕組み」の波及を目指す。とくに林業から、製材加工、設計士、家具製作、指物師、まちづくりディレクターまでいる顔ぶれ豊かなソマミチメンバーによるトータルライフスタイルデザインにより、ネイチャー好きな層へのアプローチおよびリーチを狙う。
 
事業内容・結果(事業項目ごとに具体的に記載)
①内装材・家具用材等の改良開発(事業検討会議併催)

事業全体の検討会議および製品の開発改良の検討を実施した。(全5回)
【開発・改良製品】
  • ・ヘリンボーン内装パネル パネルの状態で内壁に貼ることのできる製品。
  • ・T&Tパネル内装材    外壁用の厚みを調整し、内装用を開発。
  • ・フローリング(ラフロ) 塗料及びプレーナー加工調整、パネル改良。
  • ・アカマツテーブル    アカマツ幅はぎ材テーブル開発。
ヘリンボーン(アカマツ)内装パネル と T&Tパネル(カラマツ)の内装材
 
フローリング(製品名:ラフロ)  アカマツテーブル

※上記試作・改良品はすべてトークイベントでも展示

②パンフレット&ブランドブック制作
パンフレット
 
ブランドブック
 
③シンポジウム(トークイベント)開催
日時:10月23日(水)18:00-20:00
場所:信毎メディアガーデン
対象:松本市および周辺市町村の一般市民
参加者:82名(スタッフ関係者含め100名強の参加)

【内容】
Opening talk  なぜ松本が、いま熱いのか。 ソマミチ理事 古川大輔

ソマミチ理事全員とゲストのクロストークセッション

talk01 地元のカラマツを使って魅力あるお店づくり 村山人形店代表 村山謙介氏
talk02 世界に発信する観光資源としての松本 ㈱明神館 代表取締役 齋藤忠政氏
talk03 地元の木で暮らす魅力。
talk04 松本の山を知る。遊ぶ。ソマミチ一般会員(名古屋市在住)久野 奈穂子氏
talk05 湘南が選ぶ、松本の木

Closing talk 自然と向き合い、明日からできること ソマミチ代表理事 原 薫

 
④森林ツアー
日時:11月30日(土)
場所:県民の森
対象:松本市および周辺市町村の一般市民
参加者:18名 
 
地元テレビ局 報道番組での特集
ソマミチ代表理事 原 薫 Facebookより
 
⑤新製品の展示
日時:令和元年12月26日(木)~令和2年1月13日(月・祝)
場所:A&Fカントリー 松本店
 
⑥WEBサイト内のページ制作と情報発信
 
 

事業実施により得られた効果

ストーリー・理念にもとづいたトータルのライフスタイル提案からの「顔の見える」コミュニティづくりにより、ソマミチの理念、ソマミチの理事たち、ひいてはアカマツ・カラマツのファンを増やすことができた。ソマミチメンバーの「ペルソナ」および「デザイン性が高く」「ストーリーがある」製品・施工事例は、「地域材」「環境」という切り口だけでなく、業者同士の施工性の改善はもとより、一般ユーザーに「かっこいい」「情緒的」「ロマン」「物語性」という感覚に訴える部分で訴求できたことも、カラマツ・アカマツ(地域材)のポテンシャルを引き出す効果があったといえる。令和2年1月末現在、新製品利用の依頼対応中である。マスコミから継続して取材を受けることになったためさらなる波及効果にも期待したい。その他、原木供給・加工体制をさらに拡充することができたことも効果として添えたい。

 

今後の課題と次年度以降の計画

  • ①原木供給・加工体制のさらなる充実
  • ②他業種とのコラボレーション
  • ③コミュニティづくりと体験の創造および情報発信の継続